褥瘡の栄養管理による治療でアルギニンの役割とは

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褥瘡(じょくそう=床ずれ)の原因は皮膚の圧迫や血行不良によるものだと、みなさんが認識しているおおよその事だと思います。今回は栄養管理の面で効果が期待されているアルギニンについて紹介していきましょう。

■アルギニンは必須アミノ酸

人間の体内の多くは水分でできていますが、その水分以外になるとタンパク質が占める割合は大きいです。このタンパク質によって筋肉を作ったり、臓器や皮膚髪の毛、爪、ホルモン、酵素、免疫物質、栄養素を運んだりエネルギーになったりもします。タンパク質を形成するには、20種類のアミノ酸が必要です。

アルギニンは、タンパク質を作る成分の中に含まれているアミノ酸の種類のひとつです。アルギニンが不足すると、体内では十分な量を作ることができないため、食事や栄養補助食品などによって外部から補給するしか方法がありません。必須アミノ酸と呼ばれて体を作るためには重要な成分となっています。肉類や魚介類、豆類にアルギニンを多く含まれています。

■アルギニンが期待される効能とは

細菌やガン細胞にたいする免疫効果のアップに役立つものとして期待されています。子供の時期や40代過ぎの大人においては、アルギニンの生成量が十分ではありません。アルギニンは血行促進効果があるいわれていますので、褥瘡のように血行不良からくるものに対しての栄養面での治療に手助けとなっています。

タンパク質が減少すると筋肉自体の量が減ってしまって、そのために骨の突起による褥瘡の病状に影響をあたえてしまいます。また体内におけるタンパク質には水分補給も重要になってきます。細菌感染の合併症などによる褥瘡の悪化を引き起こす事も考えられます。アルギニンには細菌感染の予防の為にも効果が期待されています。

■褥瘡の治療では栄養の低下を防ぐ

褥瘡の治療の治療において、塗り薬や創傷被覆材(ドレシング材とも呼ばれている)などの治療でも治りにくい場合に栄養面の低下を防ぐためにアルギニンを多く含む食品が効果を期待できると言われています。

日本褥瘡協会のガイドラインでは、疾患に対して高エネルギーと高タンパク質のサプリメントによる補給することを推奨しています。タンパク質を作る成分としてアルギニンが必要だということがわかります。

アルギニンは、タンパク質、コラーゲンの合成促進や免疫効果、血管の拡張作用などに期待されています。アルギニンを多く含む食品による栄養摂取によって褥瘡の治療に役立ったという報告があります。

■まとめ

褥瘡患者の多くは、自分自身で寝返りや体の移動ができないでいるために悪化する傾向にあります。また、食事面でも栄養面において十分とはいえないでしょう。褥瘡の治療に必要な栄養管理においては高タンパク高エネルギーの食品やサプリメントによって、アルギニン成分の免疫力や血行促進が治療の手助けとなるでしょう。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの利用も検討することをお勧めします。

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