褥瘡の発熱と敗血症との関わり

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褥瘡(じょくそう)を軽い気持ちで捉えていると「敗血症」などの感染症によって発熱が続いたり、重篤な症状にまで発展する危険性があります。褥瘡の発熱と敗血症との関わりについて紹介していきましょう。

■褥瘡による細菌感染

褥瘡によって細菌の感染が発生すると4つのタイプの炎症による病状が見る事ができます。
「発赤(ホッセキ)」「腫脹(しゅちょう)」「熱感」「疼痛(とうつう)」なのどの4つがあります。細菌と創傷には4つの段階があります。

1:創汚染=細菌が創に存在している状態で増殖しない場合をいう。
2:保菌状態=増殖の機能を持った細菌が付着していて創にたいして害がない場合をいう。
3:限界的定着=2の定着よりも細菌の数が増大して創感染に移行する状態の場合をいう。
4:創感染=増殖した細菌によって宿主に対しての被害を及ぼす場合をいう。

感染による悪化は褥瘡自体の治療にも影響するばかりでなく、感染症による別の病気をもたらしてしまう危険性が高くなります。

■感染症による敗血症

褥瘡が原因によって細菌が血液に入り込むことによって感染症はおこります。特に、敗血症による症状についても説明いたします。

◎敗血症による症状
褥瘡による部分だけでの起こるただれや痛みについては、目に見えて発見することはできるのですが、血液などから細菌が侵入する感染症については、肺炎を引き起こしたり消化器や気管支炎などの特定の部分に対して感染が現れやすい状態になります。これらの症状が重くなってくると発熱がつづいたり敗血症の原因になったりします。

◎共通する敗血症の症例
呼吸や脈拍が乱れたり、数値がおおきくなったりします。体温に関しては、38度以上のはつねつによるものや、逆に36℃以下の低体温による悪寒の症状もみられるので、炎症による細菌の増殖が、体に細菌感染の結果をもたらしていることになります。

■敗血症による合併症

血液の感染症には「多臓器障害症候群」や「播種性血管内凝固症候群」などの状得な合併症を引き起こす場合が認められ、血液を作ることができなかったり、血液が止まらなかったりするために、手術や治療ができにくい状況になります。ひどい時には、ショック状態で意識が戻らなくなる場合も想定できます。

■褥瘡の発熱の注意とは

褥瘡の発熱の原因が細菌感染とは限りませんが、他の持病も疑う余地は存在します。しかし、細菌性の感染には全身に多大な影響を引き起こす為に、感染症の注意は特に重要だと考えられます。細菌を生み出さない為にも褥瘡の患部を常に清潔に保つ必要があることを心掛けるように予防の意識が持っていましょう。

褥瘡の予防と治療には、マッサージ機能も併せ持った、褥瘡予防専用の機材を導入することも効果的です。リラフィールに関するご質問等ありましたら、お気軽にお問合せ下さい。

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