褥瘡(床ずれ)は30度ルールでケアしよう!!

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褥瘡(床ずれ)ケアをするうえで、30度ルールという用語がありますが、どのような意味、ケア方法なのか褥瘡予防の方法も含めて調べてみました。

■体位変換は褥瘡(床ずれ)ケアの基本

寝たきりになる前からまたは、寝たきりになっても日頃から褥瘡(床ずれ)予防は、重要なケアとなってきます。特に要介護度が高い方ほど、ベッド上で過ごす時間が長くなります。そのため褥瘡になるリスクは、高くなりますので、定期的な体位変換が大切となってきます。では、体位変換の仕方とポジショニング(体の向きや姿勢)については以下の通りです

■ポジショニングの基本は30度ルール

褥瘡の有る無しにかかわらずベッド上での体の向きや姿勢は安楽なポジショニングを取ることが体位変換における基本となりますので重要なケアとなります。

1:半側臥位(横向き)の場合は、背部などにクッション等を用いて体の向きを30度程度傾けた姿勢を取ることで大転子・仙骨部・肩などに体圧がかりにくくなります。

2:ベッド上で仰臥位(仰向け)頭部を挙上する場合は、頭部側の挙上角度は30度以下にする。寝ているときよりも起きているときの方が姿勢保持が困難な方でしたら、上体がずれ落ちて背中・腰・臀部(おしり)などが接触しているシーツなどと摩擦で擦れたり、特にお尻に大きな力が加わるため褥瘡が出来安くなります。

3:ベッド上、仰臥位で頭部挙上角度を30度以下にして大腿部側も30度程度に挙上する、それによって臀部にかかる体圧面積を緩和して骨突出部が多い肩・臀部・仙骨部などの体圧分散を最小限に図ることができる.

■褥瘡予防で重要なシーツ交換

また折角体圧分散マットを使用してもシーツの張り具合でその効果は低下することがあります。シーツを張りすぎで起こることを「ハンモック現象」と呼ばれています。それは何か説明する前に、まずは想像してみるとわかりやすいかと思います。

ハンモックは、人が乗ることでピーンと張ります。そして体重が一番かかるところが、お尻の部分、肩や背中,大腿部では、ないでしょうか。その状態がベッド上でシーツを張りすぎた状態なのです。

シーツ交換時は張りすぎずることで褥瘡予防につながらないばかりか、進行するリスクを速めていることにも繋がっています。

■ハンモック現象は知っておきたい基本

一部の介護施設でたまに見受けられることですがシーツが乱れるのを嫌い、シーツを縛ることがあるのですが、シーツのハンモック現象を防止するといった基本をしっかり押さえていると、そういった行為は褥瘡(床ずれ)ケアとして間違っているということがわかります。

■まとめ

褥瘡のケアで大事なことは、体位変換の基本である30度ルールをしっかり押さえることで予防に繋げることではないでしょうか。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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