褥瘡の疼痛にどう対応するべきか?~褥瘡の疼痛になる前に予防をしよう~

3b45018ce36708d8268b2353ebf03068_s

褥瘡になる方は、車椅子から身体を動かすのが困難な人など、さまざまいます。半身まひの(脊髄損傷の方など)であれば、おへそから下の間隔がほとんどなく、傷みがほとんどないです。しかし、寝たきりの方(痛みを感じる方)であれば、褥瘡ができてしまった場合に当然、痛みがでてきます。そこで、今回は疼痛(ずきずきする痛み)の緩和ため治療やケアを考察していきましょう。

■褥瘡の痛みの判断と、効果的な痛みの緩和とは?

褥瘡には、ステージが1~4あります。特に2~4ステージにおいて「緩やかな痛み」や「耐えがたい痛み」があると報告されています。

簡単に考えると、褥瘡の痛み具合は下記となります。

・緩やかな痛み=浅い傷(褥瘡)
・疼痛(強い痛み)=深い傷(褥瘡)

となります。

特に、急性期褥瘡の場合に「強い痛み(疼痛)」を訴えますので、鎮痛薬を使うことも重要です。痛みを緩和する働きもあるドレッシング材もあり効果的に利用するといいでしょう。

◎痛みの緩和ができる代表的なドレッシング材については下記となります。

・ハイドロジェル(真皮に至る創傷用):ビューゲル(大鵬薬品工業)
・ポリウレタンフォーム(皮下組織に至る創傷用):メピレックスボーダー、ハイドロサイトADジェントル(スミス・アンド・ネフュー)

■ドレッシング材の交換時の痛みを軽減させよう

ドレッシング材の交換時の際には痛みを伴うことがありますので、その痛みを軽減することも大切です。

痛みをケアする方法としては、下記があります。

・前回も処置をした場合であれば、痛みの状況を再確認し処置を実施していいか判断すること。
・事前に鎮痛剤の使用を考える。
・どのような処置があるのか説明をキチンと聞く。
・痛みの少ない体位をとり、クッション(ポジショニングピローなど)で身体を支える。
・ドレッシング材の剥離や、創(創周囲皮膚)を弱酸性洗浄剤で洗浄。
・皮膚をガーゼで押さえ包み込むように水分をふき取る。
・医療用粘着テープや粘着性ドレッシング材は、引っ張らないように皮膚を添わせるように貼付する。
・ドレッシング材交換時に痛みがあった際には、痛みの原因(いつ、どこが、どのように)を確認する。

■褥瘡の疼痛になる前の予防法とは?

褥瘡(床ずれ)ができてしまうと、医療施設などに滞在する時間が増え費用が多くかかってしまいますし、疼痛により苦痛を感じてしまうのは本人です。そこで、大まかに褥瘡の予防に最適なグッズ4選紹介しますので、今後の参考にしてください。

◎アイジョーエアークッションHG万能タイプ
こちらは、空気圧で身体を支えることができるクッションです。身体の痛みの分散や、空気圧を好みの硬さに調節することができますので、おすすめです。

◎三角柱クッション
介護の現場で実際に使用されているクッションです。足とふとんの間にクッションを入れることで、圧力を軽減し、褥瘡が起きやすいかかとを守ることができます。

◎リモイスバリア撥水性スキンケアクリーム
入浴後などに肌の乾燥などを防ぐクリーム(撥水クリーム)を塗ることも効果的で、毎日のスキンケアが大切です。

◎大人用おむつカバー抗菌防臭タイプ
防臭加工フィルムの抗菌防臭タイプですので、雑菌の繁殖や臭いを防ぎ、おむつのズレを防ぐ効果があります。分厚いタイプではないため、動きやすいのが特徴です。

■まとめ

褥瘡の疼痛の予防対策には、日頃から自身の体を観察し、褥瘡の傷と痛みに発展しないよう、さまざまな処置が必要です。また、自身で動けるのか、介護が必要なのかで処置が変わってきます。褥瘡が発生した際の疼痛を安易に考えず、医師の判断も仰ぐことも重要になります。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も思考することをお勧めします。

関連記事

ページ上部へ戻る