褥瘡(じょくそう)部位を避ける!

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床ずれ(褥瘡)は骨が突起している部位に発生しやすく、その箇所を避けてこれ以上悪化させないために、褥瘡ができやすい箇所がどのような場所なのか、どんな対策が必要なのかを考察していきます。

■褥瘡が起きやすい箇所1(仰向けの場合)

◎後頭部
◎肩甲骨部
◎肘関節部
◎仙骨
◎踵骨部

になります。仰向けの状態のときに、集中的に圧がかかると上記の部位にかなり負担がかかります。なるべく、負荷がかからないよう右、左、うつ伏せと、身体を体位変換します。

とくに負荷がかかりやすい仙骨部は、背中と太ももにクッションを入れ、浮かすことが効果的です。踵の部位なら、ふくらはぎあたりにクッションを挟むのも負荷を緩和できます。

■褥瘡が起きやすい箇所2(身体の右、左側の場合)

◎耳介部
◎肩鎖関節部
◎側胸部
◎大転子部
◎膝関節外側部
◎足関節外果部

仰向けと同じで、右なら左、左なら右、うつ伏せと仰向けと、体位変換しましょう。背中にクッションを入れて、圧がかかる部位を少しでもずらすことも、かなり緩和に効果的です。

横向きは、膝と膝があたりその部位の褥瘡が発生する可能性も高いので、間にクッションなどを挟むのが効果的です。

■褥瘡が起きやすい箇所3(うつ伏せの場合)

◎頬部、耳介部
◎肩鎖関節部
◎乳房
◎陰部
◎膝関節部
◎趾尖部
うつ伏せ以外の右、左、仰向けで、体位変換して緩和します。特に陰部と膝関節部は、圧がかかるので、クッションを挟んで対策しましょう。

■褥瘡が起きやすい箇所4(ベッド座位の場合)

◎後頭部
◎肩甲骨部
◎仙骨部
◎臀部
◎踵骨部

ベッドに座る状態ならクッションを背中に入れ、右に傾けたり、左に傾けたりして緩和しましょう。特に仙骨部や臀部は、圧以外にもズレ(摩擦)などもあり得るので特に注意が必要です。

■褥瘡が起きやすい箇所5(車椅子座位の場合)

◎肩甲骨部
◎肘関節部
◎臀部

車椅子は手動で動いているのであれば、自力でプッシュアップをすることで圧を緩和します。この方法ができないならば、クッションを入れて身体をずらし、緩和させます。

■まとめ

褥瘡が発生してしまったら、とにかく安静が一番になりますが、バランスが大切になります。大体2時間~4時間ごとの体位変換も必要ですが、食事のバランスや睡眠など、とにかく身体に負担がかからない、いろいろな対策が必要になってきます。

医師や看護師に相談して助言をもらうのも対策になりますので、難しく考えず相談してみましょう。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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