褥瘡の放置でおこる病気とは?

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浅い傷だから大丈夫と安易に考えて褥瘡を放置してしまうと、褥瘡が悪化しさまざまな症状がでて病気につながります。酷い場合には緊急入院や手術になる可能性もあります。今回は、褥瘡の放置でおこるさまざまな病気についてまとめましたので、見ていきましょう。

■褥瘡を放置すると怖い

褥瘡は放置し悪化していくと皮膚に穴が空き、骨が露出することもあります。ここまで悪化すると完治することが難しくなります。

皮膚があることで細菌などが入ってこないようになっていますが、褥瘡が進行していくと細菌が侵入しやすくなり、防御する力も弱まってしまいます。とくに仙骨部分は尿などで汚れさすく、感染症のリスクが高くあります。

褥瘡になりやすい人は、高齢な方など免疫力が低下した人になります。そのため、褥瘡から感染症を併発する可能性がより高くあり最悪死に至るケースもあります。褥瘡になったら早い段階で放置せず対処することが大切なのです。

■褥瘡を放置例①デブリードマン(切開) 

褥瘡を放置するとデブリードマンを行わなければいけなくなるときがあります。褥瘡を放置したことで血流が途絶えて組織が死んでしまう場合があるのです。

この場合、死んでしまった組織を薬やドレッシング材、または強い水圧などでそぎ落すデブリードマンの処置が必要となります。

また、メスやハサミを用いる外科的デブリードマンもあり、周囲からの血流を再開させることで傷の治りをよくすることが可能です。

■褥瘡を放置例②感染症

傷が酷くなると、そこから感染症もでてきます。こうなると早期での治癒が難しくなってきます。大きく穴が開き、壊死組織を取り除いて新しい肉芽ができ、手術や皮膚移植を考えていても、感染症を取り除かないと手術に移行できません。

抗生物質や点滴を、投与して感染症を治癒しないといけません。

■褥瘡を放置例③皮膚移植

肉芽が盛り上がっても、空洞(ポケット)に大きく空いた穴をふさぐのには、かなりの期間が必要になります。そこをふさぐために別の部位の皮膚を切開し移植させます。

どの部位を移植するかは、医師の判断になりますが、臀部なら臀部の同じ個所を移植できればその部位を移植し、できなければふくらはぎなど、肉が多い部位から移植をし、繋ぎ合わせます。抜糸が終わるまでは、感染症にならないよう注意が必要になります。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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