尾骨に褥瘡ができるその訳と対処方法

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褥瘡ができるこの状態は、いったいどうしてなのか。原因はいろいろあります。褥瘡は主に長時間による圧迫で血流がわるくなり、その状態を続けることで傷になります。それが最初の原因になります。主に骨が出ている個所、皮膚の薄い部位に多く見られます。寝ている状態や座位の場合なども体を動かす動作を怠ると、簡単に出来てしまいます。今回は骨が出ている部位でも尾骨に重点をあてて、対処方法など考察していきます。

■仰向けで多く発生する

そもそも褥瘡は、寝ている状態で寝返りがうてず、そのままの状態を維持したことで圧迫がかかり発生します。仰向けの場合、上から後頭部、背中、お尻、踵など圧迫がかかる部位になります。尾骨はお尻の部分になっていて、対処するには、右向き左向きうつ伏せなど体位変換をすることでその部位を緩和できます。

■対処方法は体位変換

確実に取り除く方法は、その部位への除圧です。褥瘡になる方は、主に脊髄を損傷している方かお年寄りの方などが多い傾向にあります。自身で動けるかたや介護が必要な方など、様々です、また自宅なのか介護施設なのか病院なのかでも、変わってきます。

◎自宅
この場合は、自身で動ける方であれば、目覚ましなどで時間をセットし、仰向けをさけ、右と左を交互に体位変換して緩和していきます。起きているときはなるべく2時間ごとに圧を取り除くことが望ましいですが、寝ている時間なら2時間ごとはきついので、4時間ごとぐらいに体位変換するのも、有効です。除圧をしっかり行うことが大切になります。

◎介護施設
動ける方でも動けない方でも、介護する方がいるので体位変換は安心だと思います。介護が必要な方なら、お年寄りが多い可能性もありますので、あまり体を動かすと嫌がる方もいるかもしれないので、その場合、クッションなどで、ずらして緩和することも除圧ができて良いのではないでしょうか。

◎病院
入院している事は、自宅や介護施設とは違い設備も整っていますので、すごく安全に圧を取り除くことができます。担当医の方もいるので、その方の指導の元、看護師が24時間体制で動いているので一番安全といえます。

■座位の場合

座っている場合はベッドでも車椅子でも、完全に圧迫がかかるので、自身で動ける方なら2時間から4時間おきぐらいにプッシュアップなどで、圧を取り除くと緩和ができます。介護が必要な方なら定期的に体を持ち上げたり、クッションを挟んで身体を上げて緩和したりします。ベッドだけなら車椅子に乗せてあげることで除圧ができ、緩和することができます。移乗の場合は、摩擦で褥瘡にならないよう気を付けることが大切です。

■まとめ

褥瘡は小さい傷から圧迫を持続することで、壊死してしまう大きな傷にもなります。そうなると長期の入院は確実になり、皮膚移植など手術も必要になります。そうならない為にも、日頃から皮膚の圧迫などの緩和が大切になります。

また褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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