床ずれになる場所を要チェック

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床ずれは皮膚を持続的に圧迫することで、その部位の血行が悪くなり発生します。その床ずれ=褥瘡になる部位はどの場所なのかでしょうか。主に、骨が出っ張っているところ、皮膚の薄い部分に発生しやすく、悪化すれば長期の療養を余儀なくされることになります。
今回は、圧迫が多くかかる場所を考察していきます。

■圧迫が多い場所

◎寝ている状態・仰向け
この状態は、後頭部と肩や肘、仙骨や踵の部位に圧がかかります。特に力がくわわる場所が仙骨の部分になり、最も注意が必要になります。
※仙骨とは背骨を支えるようにある逆三角形の骨盤の左右中央のことです。

◎寝ている状態・横向き
横向きでは、耳の部分や肩、大転子部分と膝、踝などに圧がかかります。特に力がくわわる場所である大転子に注意しなければいけません。
※大転子とは足の付け根の外側のことです。

◎座っている状態・座位
ベッドや椅子、車椅子などでは、背中の部分や尾骨の部分に多く圧がかかり、最も力がくわわるのが尾骨部分になるので注意が必要です。
※脊柱の最下部のとがった骨のことです。

■主に圧がかかる場所

上記の3つを考察すると、特に腰回りに圧迫がかかっていることがわかります。特に注意して観察しなければいけない場所になります。褥瘡を防ぐためには、その部位の圧迫の緩和などを多く行わなければいけません。

◎寝ている状態仰向け
緩和をするために右、左、うつ伏せと2時間~4時間ごとに体位変換することで、圧を促すことができます。状態により、なかなか身体を動かせない方は、背抜きをしたりクッションなどで体を傾けたり浮かせたりして、圧を緩和することも必要となります。

◎寝ている状態横向き
上記と同様、右か左に床ずれが出来ている状態で、それ以外に身体をこちらも2時間~4時間ごとに体位変換するのが望ましいです。身体を動かせない場合は、こちらもクッションなどを利用し圧を緩和しましょう。

◎座っている状態座位
車椅子などに乗っている状態なら、プッシュアップで圧を緩和します。こちらも本来なら2時間から4時間になりますが、自身で積極的に行う方がより一層、圧の緩和になります。ベッドで行う場合は車椅子などに移乗できれば、それだけで圧を促せます。背もたれと背中の間にクッションなど、挟むのも圧を緩和することができます。

■まとめ

寝たきりのお年寄りや脊髄損傷の方、何かしらの疾患を持っている方などにとっては、床ずれは身近な病気と考えて良いでしょう。床ずれを発生させないためにも、日頃からのケアが重要になってきます。もし、傷を見つけてしまったら早い段階で、病院受診を考えても良いかもしれません。

また褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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