褥瘡の程度とは?

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褥瘡は傷の深達度により酷くなっていきます。赤みから始まり悪くなれば感染して、処置をしても死にいたる場合もでてきます。今回は、傷の程度の具合を箇所ごとに調べていきたいと思います。

深達度:表皮

最初に褥瘡を確認した場合、この表皮に発赤(赤み)が表れ始めます。継続した体への圧迫により、力がかかる箇所が傷となっていきます。深達度で言えば、浅い状態なのでしっかり体位変換やプッシュアップなど、圧を逃がす対策ができれば早い段階での治癒が可能になります。

深達度:真皮

この状態は赤みが水膨れや傷へと変化します。さらに圧迫などが続いた状態で、傷が酷くなった状態です。プッシュアップなどや体位変換などで緩和が見込めますが、傷ですので処置も必要になってきます。

水膨れがやぶれていなければ、上からしっかり薄いガーゼやドレッシング材などをしっかり充てることが大切です。圧の緩和をしていれば、ドレッシング材を充てて早ければ1~2週間程度での回復も見込めます。

深達度:皮下脂肪

傷が真皮からさらに悪化した状態だと、深達度がかなり大きくなります。この状態は、乾燥した硬い壊死組織(エスカー)と水分を含んだ軟らかい黄色調の壊死組織(スラフ)があり、水分含有量によって色調や硬さが異なります。

まずはこのエスカーやスラフを取り除き、肉芽を盛り上げる事が必要になり、デブリードマン(切開)などの処置も必要になります。また、肉眼では見えにくい場所に穴(ポケット)が発生している場合もあり、治癒に時間がかかる可能性があります。

自身の処置では対応しきれないところまで来ているので、通院か入院で担当医師などにしっかり診てもらわないといけません。

深達度:筋肉・骨

さらに傷が酷くなれば、深達度は筋肉骨へと進行していき熱発だけではなく、感染症などの症状もでてきます。こうなると処置をする前に、点滴はもちろんのこと抗生物質などを投与していかなければいけません。感染症がなくなるまで手術などができません。
感染の疑いがなくなると、ある程度の処置で肉芽を形成し違う部位から、皮膚をもってくる皮膚移植を行います。成功すれば晴れて安静とリハビリを行い退院できます。

まとめ

傷の深達度が深ければ深いほど治癒も遅くなり、処置にも時間がかかります。浅い時点で褥瘡を見つけたら、しっかり安静にして傷を治すことが重要になります。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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