- 2018-8-15
- 褥瘡(床ずれ)
褥瘡になる!寝たきりや車椅子の障がい者の方達には、馴染みのある言葉ではないでしょうか。軽く傷になりその後のケアなどでは収まるのもあれば、もう手術をしないとどうにもならないものまで、褥瘡には幅広パターンがあります。褥瘡になる理由も、寝たきり以外に移乗や圧迫、擦る等さまざまです。今回はその褥瘡にならないためにも日頃の除圧が大切なのかを解説していきたいと思います。
■除圧ポイントの見極めが重要
まず褥瘡は主に、寝たきりのご老人や脊髄損傷者や頸椎損傷者の障がい者といった、体の姿勢を自ら変えられない方に起こります。年配者の寝返りや起き上がりなどを、介護で言えば固めのマットレス等を利用することで、ケアしていくこととなります。しかしその介護者の就寝時間中にも有効に体位変換しなければ意味がなく、褥瘡になるリスクは高まります。
頚髄損傷者の移乗を考えた場合、マットレスが硬いなら楽に移乗することができますが、硬いマットレスは移乗の際に発生する身体への衝撃は大きくなることから、かえって褥瘡になるリスクは高くなる傾向にあります。逆に柔らかいと移乗が困難になりますが、移乗の衝撃を和らげることができるため、褥瘡のリスクを避けられます。
すごく矛盾しているように感じますが、褥瘡はマットが硬かろうが柔らかかろうが、出来るときは出来るのである。まさに紙一重で、除圧ポイントの見極めが重要となるのです。
■除圧の効果!
まず褥瘡にならないためには、まず長時間の圧迫をさけるための、定期的な体位変換などを行うことが重要です。褥瘡は骨に近ければ近いほど皮膚が薄くなり出来やすいので、骨があまり露出していない面積で体位変換すれば、除圧の効果が高まります。
寝たきりの方などは、ベッドからの転落、摩擦、ずれなどなくし、なるべく2人で解除を行うことをお勧めします。ベッドの場合はシーツや寝衣などの圧迫なども、なるべくなくすようにしたほうがいいです。
車椅子の方などは、とにかくプッシュアップ。仕事をされている方などいろいろな方がいると思いますが、2時間おきぐらいに1回上げるだけでも効果的です。とにかく気が付いたらプッシュアップするのをおススメします。
■まとめ
除圧の大切さですが、自身の環境(マットレスなど)、プッシュアップなど、どれが欠けても成立しません。障がいになった以上、絶対はありませ。寝たきりなら介護者が日頃からマットレスや体位変換を積極的に実施し除圧を行うことが大切ですし、車いすならご自身がプッシュアップ等を行うことで、除圧するよう心掛けていきましょう。
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