- 2018-11-27
- 褥瘡(床ずれ)
日頃、立ち仕事や椅子などに座り続けたりする人は、血液が下に下がり疲労がたまったり、むくんだりします。最悪の場合は褥瘡にまで症状が悪化することもあるでしょう。そこで今回は、褥瘡を防止し疲労やむくみなどを解消する血行促進について考察していきたいと思います。
■冷えは万病の元
体が冷えると血行はわるくなります。夏なら冷房の効いた室内で過ごされる方は温度設定などで体が冷えてしまいます。冬の寒い時期も同じです。健康面や美容など様々な面で悪影響になります。血行促進には、体温を上げやすい環境を作ることが必要といえるでしょう。
■血行の重要性
温かい体であれば、その熱を発散するために血液が全身に循環するようになります。逆に体が冷えれば、体の熱を体内に閉じ込めようとするため、血行不良になります。こうなってしまうと、本来血液で全身に送られるべき酸素や栄養素が隅々まで行き渡らなくなりますし、老廃物が回収・排出されず、体内に溜まってしまうことから、体調不良に繋がる様々な症状が起こりうるのです。
■血行不良の原因
血行不良を招く主な原因もおさえておきましょう。
・温度の低い飲食で体が冷える
・不規則で偏りがちな食事生活
・ストレスや緊張等で収縮した血管が血流を悪くする
・背骨や骨盤のゆがみ
・長時間同じ姿勢でデスクワークや立ち仕事
・締め付けすぎる衣類の着用
・運動不足からくる筋力の衰え
■全身の血行促進をする足
体の部分で最も冷えやすいのは足になります。足は心臓から最も離れていますので、血流の勢いが弱く、ふくらはぎの筋肉が心臓の代わりに血液を心臓に送る役割があります。このため、ふくらはぎは第2の心臓と言われるぐらい重要で、血行促進に大きな役割を補っているのです。
褥瘡の危険が付きまとう寝たきりの方や車いす(脊髄損傷)の方などは、ふくらはぎの筋肉の機能が低下し足がむくんだりします。疲労が蓄積するかたも下半身から足先が冷える傾向にあります。
下半身は体内でも血流が多くたまりやすいので、足を十分ケアしてしっかり血行促進すれば体全体の血行促進に繋がります。
■血行促進につながるセルフケアや生活習慣
足の疲労感や、不快感を解消するために、ウォーキングや、ふくらはぎのマッサージを、できるだけ多く試してみてください。寝たきりの方などは介護の方や家族の方が、サポートしてください。
まず自律神経安定して機能するよう、ストレスの軽減や、体を普段から温める食材を、意識して取るようにしましょう。血行促進に繋がる代表的なものが、玉ねぎです。油もオリーブオイル等が血行促進に効果的です。
次にポイントとなるのが運動です。体をとにかく動かし筋肉のポンプ作用を利用し血流をスムーズすることが、血行促進につながります。
最後に入浴。湯船にしっかり浸かり、体を温めることが大切です。湯船などがない方は、冷えた場所に、シャワーのお湯などを当てるのも水圧によりマッサージ効果があるのでおすすめです。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。