- 2018-10-2
- 褥瘡(床ずれ)
褥瘡の原因は、限局性(炎症や腫瘍)の圧迫で、褥瘡になります。よくできる箇所が、骨突出部で発生しやすく、圧迫力が組織へ影響しやすいです。その影響は、皮下組織が薄いからなのです。今回はよく出来やすい発生部位を解説したいと思います。
■就寝時
◎仰臥位
・踵骨部・仙骨部・肘関節部・肩甲骨部・後頭部
◎側臥位
・足関節外果部・膝関節外側部・大転子部・側胸部・肩鎖関節部・耳介部
◎腹臥位
・趾尖部・膝関節部・陰部・乳房・肩鎖関節部・頬部、耳介部
■起床時
◎ファーラー位(仰臥位上半身45度)
・踵骨部・殿部・仙骨部・肩甲骨部・後頭部
◎座位(車椅子)
・肩甲骨部・肘関節部・殿部
■発生理由
◎褥瘡に関わる部位に関わる発生理由
・圧迫・ずれ・皮膚湿潤・低栄養・
◎褥瘡に関わる疾患
・骨盤骨折・糖尿病・脳血管疾患・脊髄損傷
◎外的因子
・発刊・尿・便失禁による皮膚の汚染、湿潤・機械的刺激による摩擦ズレ、損傷
◎内的因子
・基礎疾患・低栄養・痩せ・貧血・浮種・感染・高齢・動脈硬化
◎組織耐久性
・可動域制限・精神・身体症状・知覚低下・運動麻痺・意識障害
上記の環境不全により同一部位の圧迫が助長され、組織耐久性低下や循環不全の相乗効果となり褥瘡が発生します。
■対応処置
就寝時や起床時でも、必ず身体を支えるために圧迫がかかっています。上記の通り、骨の周りの圧迫から周囲の筋肉脂肪などの軟部組織に広がり、褥瘡になっていくのです。始めは、圧迫の部分に、赤みなどがないか、観察していった方が、望ましいです。サポートがいれば、その方にも調べてもらい、個人なら見えないとこは鏡などで対応してもいいでしょう。
とにかく日頃からの体位変換はもちろんのこと、起床できる方ならプッシュアップなどとにかく念入りなケアが大切です。身体面だけでなく日頃から清潔にすることはもちろんのこと、栄養管理も十分に考えた方が良いでしょう。薬局などでうっている補助食品などもありますが、チーズや大豆、豆腐なども褥瘡に良い亜鉛不足が補えます。
■褥瘡見分け方
◎指押し法
人差し指などで圧迫して発赤している部位を3秒ぐらい押します。押した部位が白くなり離すと、再び発赤するのであれば褥瘡ではありません。
■ガラス板圧診法
透明プラスティック版で発赤部分を3秒圧迫こちらも押した部位が白くなり離すと発赤すれば褥瘡ではないです。
■まとめ
とにかく日頃からのケアを欠かさないように努力することが大切です。家にいるのと入院するのでは、メンタルも金銭的にも全然違います。自宅でも確認して、正確な判断ができる医師に相談することをお勧めします。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。