- 2019-1-28
- 血行促進
介護や看護での足浴は、足を清潔に保ったり疲労が緩和されるだけではなく、足先の血流を向上させることで身体全体の血行をよくさせたり、リラックス効果と安眠、快眠効果を期待できます。心臓への負担が少ないので、お年寄りや高血圧の方にもおすすめです。今回は、足浴の効果や注意点を考察していきます。
■足浴
足浴は身体的なハンディキャップによって長く不調を抱えている人など、お風呂につかることが難しい方にとって、有効な入浴方法となります。足浴と聞くと、一見足だけをお湯にいれるイメージがあるかもしれませんが、手やお尻などといった身体の一部を湯に浸すことも含まれます。
褥瘡の状態やケガ、身体の不調などにより、全身浴が困難な方に用いられる手段で、ケアプランなどにも組み込まれることが義務付けられています。疾患(糖尿病)をお持ちの方など、高血糖により偏りがちな血流を良くするために利用されたりもします。
それ以外だと、足の痺れや、神経痛などの病態を緩和するために取り入れたりもします。眠れない方にも、安眠効果があるため施されたりもします。
■足浴の効果
◎効果1:清潔を保つ
足浴は、下半身の皮膚をクリーンに保つことができるので、全身浴と同じく感染症の予防ができます。細菌などが発生しやすくなるのは、足の皮膚の汚れによって、不衛生になり菌が発生しやすくなるからです。
病気を未然に防止するのが、足浴の目的です。寝たきりの方が恐れるのが、床ずれ(褥瘡)ですが、皮膚をクリーンにすると、治癒を早められる効果があります。
◎効果2:血行促進
血流が滞りやすい特徴があるのが、身体の端末にある足の部位です。血液の血の巡りを良くすることで、循環機能を増強させ、足浴効果で老廃物や排せつがスムーズになり、むくみの予防にもつながります。
◎効果3:疲労緩和
足浴は緩和の効果も期待できます。筋肉の疲労や疼痛の緩和など、温めることで効果を発揮します。副交換神経が優位になるのも、身体の血流が良くなることで、リラックスや睡眠促進効果をえられ、さらに一緒にマッサージを行えば、効果がさらに発揮されます。
◎効果4:身体コンディションの確認
足浴特有の長所は、コンデイションを足部位から把握できるということです。足は第二の心臓ともいわれていて、お湯につかる際は、被介護者の足を観察し、病気発見につながることもあります。
■足浴の注意点
介護度は日々変化していますので、お湯の熱度に注意しながら調節し、身体を冷まさないよう、時間帯に配慮しながら、足の状態をよく観察することです。マッサージや会話などをしながら足浴を行えば、絆を深めることにつながるので、被介護者や介護者にとって足浴にはメリットがあります。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをおすすめします。