- 2018-1-18
- 血行促進
体の冷えやコリが気になった時、人は無意識に体を動かそうとします。冷えた部分をさすったり、固まった肩や首を回したりしますね。これは、不快な症状を和らげようとするために行う反応です。
痛い部分や不快を感じたら、無意識に手を当てるでしょう。これが「手当て」の由来といわれています。意識していなくても、調子が良くない箇所に手を当ててさするのは、自浄能力を引き出そうとする反応なのです。
○手でさする・揉むだけでも血行促進効果が
寒さを感じると、冷えた手足をさするという行為は自然としてしまうもの。これは皮膚の表面をサッとなでる(こする)ことで刺激を与え、血行を良くしようとする潜在的な反応(本能)のようなものだと思って良いでしょう。
刺激を与えられた部分は血流が促されます。さする摩擦で熱を生む効果もあるでしょうが、刺激によって血行が良くなり、暖かさを感じやすくなるのです。
同じように、体をほぐす・もむといった行為も、筋肉や皮膚表面に刺激を与えることで血行を促進して体温を高める効果があります。
○血行促進するなら広い範囲をマッサージ
体のある部分が冷えていると感じたとき、その部分を集中して揉んだりマッサージをしたりしてどうにか暖めようとしてしまいます。ただ、その箇所だけマッサージしても思うように効果が長続きしません。
血管は全身に張りめぐっており、血流は体温維持に役立っています。冷えが現れた部分だけをケアしても、全身の血行が良くなければ血液はスムーズに流れてくれません。血流が停滞した部分で再び冷えやコリを生みます。
冷えを解消するためには、その周辺~半身の広い範囲をマッサージするのが望ましいです。
○下半身マッサージで全身の血行を良くする
血液を送り出す心臓がある上半身は、下半身と比べて血流を良くしやすいといえます。重力に逆らって上半身に戻る血流をスムーズに促すために、下半身に重点を置いてマッサージするのが効果的です。
●腰周りストレッチで血行を促す
下半身ストレッチで重点的に行いたいのが腰周りです。腰骨部分(骨盤)をくるくると回旋させると、足の付け根部分から太ももの筋肉に刺激が行き渡りやすくなります。
腹筋と背筋も同時に刺激されるので、おへそ部分から胸、膝辺りまでの血行促進に効果があります。
●内転筋をストレッチして血行を促す
足の付け根部分には太い静脈が通っています。静脈の流れがスムーズになると、老廃物をしっかりと血流にのせて運ぶことができますし、太い血管の流れがよくなることで全身の血行も促進されます。
下半身の、特に内転筋をストレッチして鍛えることで体幹が整い、筋肉を刺激して燃焼しやすい体(血行促進し、基礎代謝が高まる)に近づきます。