血行が悪いことと関連する病気や症状

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「体の冷え」と「血行が悪い」ことはとても密接に関係しています。最近の日本人のなかでも特に若者は、体内温度が平均的に低下していると言われており、同時に貧血や顔色の悪さを感じている人も多くなっています。
健康を維持する上で血行を良い状態に保つのは必須条件。血流が悪いと、様々な体の不調を引き起こします。

○血のめぐりと冷え

血行が良い状態を保つと、体中に充分な栄養素がいきわたり、隅々まで体温を維持することができます。血流が悪くなると、冷えを感じ始め、体が強張ってしまいます。寒い季節になると肩をすくめてしまうでしょう。同じ状態が無意識のうちに、一年中自分の体で起こっているということになります。
体が緊張状態になると、頭痛を起こしやすくなります。特に女性に多いと言われる緊張型頭痛は、後頭部から首、肩、こめかみに痛みを生じます。筋肉が緊張することで血液の循環が悪くなり痛みになるのです。
内臓が冷えると、消化器官の活動が抑制されます。胃や腸の活動が鈍くなり、消化不良や便秘を引き起こします。これらの症状が長く続くと、慢性胃炎や逆流性食道炎、便秘が引き金となり毒素が腸内に溜まることで大腸炎やガンを引き起こすリスクもたかまります。

○血のめぐりと体内水分

血行は血が体をめぐることを意味しますが、血液は体内にある液体です。同時に水分を含み、この体液が体をめぐりやすくすることで血行の改善をすることができます。
体内水分を全身に保ち、余分な水分を排出するためにも血行維持は欠かせません。血行が悪いと、体の末端に不要な水分が溜まり、慢性的なむくみや静脈瘤を引き起こします。
東洋医学では、体内の不要な水分を「水毒」とする概念があります。滞った血と水分はきちんと排出しなければ水分過剰の状態を招きますが、血行が悪いため老廃物を上手く運べず、腎機能に障害をもたらすことにもなります。
腎機能の低下は老化を早めると言われ、また、内臓機能の低下と聴力は何らかの関係があるともいわれています。
血行が悪い理由には、水分量が少ないことも原因の一つとなります。ドロドロの血ではスムーズに体中をめぐることができません。流れが緩慢になり、心臓へ戻ってくるスピードも遅くなりますし、全身に血液を巡らせようとする心臓の負担も大きくなります。
血中の脂分が多くなると血行が悪くなり、血の粘度が高まります。血管を細くしてしまう原因にもなり、心筋梗塞や脳卒中のきっかけにもなります。

血行が悪いと体が冷えて、さまざまな痛みを発症します。またその痛みや不調が更に悪化して進行すると、重大な病気の元となることもあります。血をさらさらに保つように心がけましょう。

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