- 2018-6-4
- 褥瘡(床ずれ)
おしりの床ずれの原因はというと、健康な人と病気や障がいを持っている人では、状況や環境がかなり違ってきます。今回はおしりの床ずれについて焦点をしぼり予防や治療について述べていきましょう。
■健康な人でもお尻に床ずれができる!
会社で事務や経理に所属している方など、1日のほとんどをデスクワークで過ごす方などには、「床ずれ」ができやすい状況にあります。計算書類の作成、報告書類の作成と、一度手をつけると、なかなかイスから離れる事は皆無となってくるでしょう。そのような状態が長く続くと、健康な人であってもお尻に部分的な圧迫が集中してしまって、湿疹やかぶれの原因となり、場合によっては皮膚が壊死してしまって「床ずれ」や「褥瘡(じょくそう)」の原因となってきます。「床ずれ」や「褥瘡(じょくそう)」は、厳密には違うそうですが、今回は統一して「床ずれ」と呼ばせていただきます。
■病気や障がいによる体のマヒから起こる床ずれ
心筋梗塞、脳梗塞、循環器病などは体にマヒが残り、重度の患者さんには、寝たきりになっての長期入院や、一時的な治療としての介護入院があるようです。また、場合によっては呼吸が困難で同じ姿勢では呼吸しづらい人は介護ヘルプで助けてもらっています。このような症状の方は、自分自身で寝返りや体をずらすことができないので、介護士やヘルパーさんの助けをかりて体の移動をしなければ、床ずれの原因となってきます。
■オムツを利用している人にも床ずれの原因が
皮膚を清潔にしていれば、蒸れたりこすれたりの要因は避けることができますが、加齢や病気によっては、オムツを使用しなくてはならない場合もあります。頻繁に使用しているとデリケートな部分やお尻の一部に湿疹やかぶれができやすくなってしまいます。似たようなことで、全ての方に言えることは、入浴や体を拭いたりして、できる限り清潔に保つことが、湿疹やかぶれによる「床ずれ」を回避しやすくなります。床ずれの予防には効果的なので、ぜひ心がけてほしいものです。
■栄養状態からくる床ずれの原因も
寝たきりになると栄養状態が悪くなるので筋肉組織や脂肪組織をエネルギー源としていくため、免疫力の低下がおこってしまい、感染や炎症のリスクが高くなってきます。また、瘦せた人は、骨の突起部分が、薄くなった皮下脂肪を圧迫するので床ずれができやすくなります。この場合、主に介護の方の栄養に関する知識で適切な栄養管理が必要となってきます。
床ずれの治療は、皮膚病の一部と言えます。その兆候が現れたらまずは、かかりつけの医者や介護の専任者に相談して病院の皮膚科による専門の治療を早めに受けることがのぞまれます。
最後に医療の事に興味がある方や将来の発展が望まれる医療資格に進まれる方はぜひ一度、湘南国際アカデミーのサイトをご覧いただけると参考になるでしょう。