- 2018-6-20
- 褥瘡(床ずれ)
親を介護していて、褥瘡(床ずれ)ができてしまう心配は、誰でもあることだと思います。日頃から予防出来れば、安心して介護ができるのではないでしょうか。しかし、気を付けてはいても「褥瘡ができてしまった」という場合はどうすればよいのでしょうか。その対処方について考えてみました。
■褥瘡はどうしてできるの
褥瘡は、ベッドなどに寝たきり状態の場合や車椅子に長時間座った状態の時、体の突出した場所を長時間、圧迫されることにより血流が悪くなり皮膚にできる潰瘍のことです。はじめは、皮膚に発赤ができ、だんだん進行していくと壊死していきます。
■寝たきりになった場合の褥瘡の予防方法
寝たきりで自分で寝返りができない場合、一番重要な方法は、定期的に体位交換(体の向きを変える)ことです。2時間おきにするのが推奨されています。体位交換をする際には、クッションなどを使いマットと褥瘡のできやすい部位に挟んだりして体圧を分散する工夫や
向きを変えるだけでなく、シーツや着衣の乱れも伸ばすことも予防になります。それは、少しのしわでも寝たきり状態の方にとっては、皮膚が圧迫される原因になるからです。
■褥瘡予防には低反発分散マットが、推奨されている
体圧分散寝具には、いろいろな材質のマットがありますが、中でも、低反発分散マットは、褥瘡予防に最適と日本褥瘡学会でも推奨されています。体が沈むため、骨突出部等にフィットとするような構造になっているからです。
■寝たきりでない場合でも注意が必要
まだ、寝たきり状態ではなく、自分で寝返りもできるが、日中の殆どを寝て過ごしているという方は、知らず知らずのうちに褥瘡ができる可能性がありますので注意したほうがよいでしょう。予防のためには,早めに低反発分散マットを使用することをお勧めします。
■低反発分散マットのメリット
1.体の圧を分散し褥瘡ができにくくする
褥瘡は、体の限られた部位に圧力がかかり続けることが、原因で起こります。
その箇所にかかった圧力を分散することで褥瘡を予防できます。
2.体位交換頻度が少なくて済む
2時間おきにするのがよいと言われていますが、自宅で介護していると、夜間、2時間おきに起きて体位交換するのも大変なことと思います。少しでもその頻度が少なくなると介護が軽減できてよいのではないでしょか。
■まとめ
褥瘡予防についてみてきましたが、低反発分散マットの使用が褥瘡予防によいと推奨されています。介護者は、褥瘡をつくらないようにするためにも定期的な体位交換をすることが重要です。日頃から、皮膚の状態をよく観察することも予防につながるのではないでしょうか。褥瘡の予防・改善にRelafeelのご利用も、ぜひご検討ください。