- 2018-12-20
- 褥瘡(床ずれ)
褥瘡になる原因は、様々な事態があります。基本的には身体への圧迫やバランスの良い食事、清潔にしているかが褥瘡にならないためのカギといえるでしょう。もちろん食事のバランスも大切で、貧血や栄養失調が原因で褥瘡が悪化することもあります。そこで今回は、貧血と褥瘡の関係性について考察していきたいと思います。
■貧血は身体組織の維持が困難なサイン
褥瘡が完治するよう治癒するには、栄養状態の正確な把握が必要です。特に患者が貧血をはじめとした栄養失調である場合、治癒までにはとにかく時間がかかります。じつはこの貧血は、体内タンパク質の喪失により引き起こされているのです。
■貧血の際に必要栄養素!
貧血状態を改善することは、褥瘡の治療・予防に効果があります。そのために必要な栄養素を見ていきましょう。
◎カロリー
ご自身が1日あたりに必要な採取カロリーは、ご自身の体型、年齢、基礎代謝、基準値、日常生活の活動量で異なります。
◎タンパク質
こちらもカロリー同様、年齢と性別に応じて必要量が定まっています。運動などトレーニングなどを行っている方などは増えていく必要量を把握し、ご自身に適した採取量を満たすことが注意点です。
◎ビタミン群
よく耳にするビタミンC。人間の体内でビタミンCは作れません。1日の推奨量が100㎎と設定されていますが、過剰摂取などの報告がなく、耐容上限量が定められていません。また、ビタミンB6、B12、葉酸(ビタミンB群)の欠乏は、貧血とタンパク合成の減少につながりますので、注意が必要です。
◎ミネラル
タンパク質や炭水化物、脂質、ビタミンに加わり5大栄養素になるミネラル、身体に重要な成分になり身体の中で様々な働きをします。必要量は少量になりますが、身体にとっては重要になります。
褥瘡になる方は、低栄養素にあることが多く、かかりつけの医師がいる場合は、貧血、低タンパク質について助言をもらい、栄養士にもバランスの良い食事を助言してもらうのも必要になります。
■低栄養状態を避けるためのポイント!
寝たきりで褥瘡状態となってしまうと、なかなか食欲が出てこないといった状態に陥ることがあります。そういった状況とならないよう、日頃から意識して以下のことに気を配り、食事することが大切です。
◎1日3食、少量でも食事をする
◎主食と主菜を1回の食事で準備
◎食事をする際ゆっくりかむ
◎間食でもいいから食べたいものを採取する
■まとめ
年齢でも貧血には違いがあります。若者なら偏った食事など鉄分採取不足で月経過多などの出血などで貧血などが起こります。年寄りになると貧血は、動悸や息切れ、疲れや倦怠感にもつながります。
一番怖い貧血は、鉄欠乏性貧血です。悪性腫瘍や栄養、鉄分などの出血で発生する貧血で、骨髄の病気により貧血が起きる可能性もあります。なるべく早い段階で受診、医師に相談することで、適切な貧血改善に努めましょう。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。