褥瘡を防ぐための離床

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まず、聞きなれない離床(りしょう)や、臥床(がしょう)という言葉、介護や医療の現場ではよく使用されています。今回は、離床が褥瘡(じょくそう)にどうかかわるのか考察していきます。

■離床とは?

元気な人でも、病気になり臥床(床につくこと)状態になると筋力が低下し、臥床を継続させれば、色々な合併症が発生してしまい、起床(寝床から起き出る)することさえ困難になることがあります。この状況を避けるために、早朝から座位や立位、歩行を行います。これを「早期離床」と呼びます。手術後以外で臥床状態になるすべての患者へ、早期離床は行われます。

■離床の効果

一般的には、ベッドで休むことは身体を休めることなので、何の問題も起こりそうもありませんが、それが長時間に及ぶと様々な弊害がでてきます。筋力や器官機能の低下、最終的には廃用症候群や認知症などを引き起こす恐れがあります。

医師や専門家は経験と知識から、臥床の危険性や早期離床および運動(リハビリ)の重要性を、十分知っています。

病気になると静養が必要になります。入院となると病院ではベッド中心の生活になり、活動性が急激に低下することになるのです。身体各部への離床の効果は以下のものがあげられます。

◎ショック時の下肢挙上
◎浮腫における重力の影響の排除
◎開腹後の腹壁厚の緩和
◎外傷を受けた軟部組織、骨格の静養

病気の重症度によっては、寝たきり以外の選択肢がないこともあります。でもそれによって全ての臓器の活動機能が低下すると、身体の状態は斬新的に悪化し、静養することは必ずしも有益にはなりえないのです。

■静養臥床への有害事象

【関節】◎拘縮:可動域制限
【筋肉】◎病的萎縮:不動1週につき15%喪失
【骨】◎骨粗鬆症:病的骨折
【尿路】◎感染症:結石
【心臓】◎心予備能の減少、一回拍出量の減少、安静時および運動後の頻脈
【循環】◎起立性低血圧、血栓性静脈炎
【肺】◎肺塞栓症、無気肺、肺炎
【消化管】◎食欲不振、医原性の栄養失調、便秘
【皮膚】◎褥瘡潰瘍
【精神】◎不安、うつ病、見当識障害

■関節および結合組織

関節は原則、浮腫や出血、感染や火傷などの外傷、外科的創傷があると、狗縮(ケガや病気などで長期間身体を動かしていない状態が続くことで関節が硬くなり、動きが悪くなる状態のこと)形成は加速します。

8時間以内に始まるのが狗縮(こうしゅく)ですが、可動域運動を1回しただけで、これを回復できます。

重症になると治療用装具・外科的矯正が必要な場合もあり、看護スタッフの日常ケアとして、可動式運動を行う必要があります。ポジショニングだけでは狗縮は防止できず、意識して歩行などを行くことが重要になります。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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