褥瘡に良いビタミンCと他栄養素

744453ccec8031cc968870743c14462d_s

褥瘡が発生してしまい、食事に気を付けようと思った方におすすめしたいのが「ビタミンC」です。体にビタミンCが良いことは有名ですよね。病状がでていなくても自身の健康に良いことなので、普段から摂取するとよいでしょう。しかし、免疫力や傷の再生速度などのためにも、他の物も摂取しなければ傷の早期回復が難しくなります。今回は、ビタミンC以外にも褥瘡の治癒に必要な栄養素を考察していきます。

褥瘡予防や治癒に必要ビタミンC

「ビタミン」

褥瘡予防と治癒にビタミンは大きな役割を果たします。ビタミンAはコラーゲンの合成再構築、ビタミンCはコラーゲン生成と強度の増強になり、不足するとコラーゲン杭張力が低下するので、上皮形成に欠かせず必要な栄養素となります。

他栄養素

「たんぱく質」

褥瘡が発生する原因の1つとして、体内のタンパク質のアルブミン低下が大きな発生要因になります。どういうことかというと、タンパク質が減少してしまうことで筋肉量の低下で、骨突出や皮膚組織の耐久性が低下してしまい、体内の水分保持組織になり褥瘡が発生する可能性があります。皮膚組織の再生に必要なのがタンパク質になり、線維芽細胞やコラーゲン形成の栄養素になります。

「血糖」

褥瘡が発生しやすくなる傾向にある疾患の方が、糖尿病患者になります。末梢循環障害や易感染(免疫低下)など、炎症反応が原因です。全身状態の悪化時などは、糖尿病でなくても耐糖能障害などを起こす場合もあります。

「鉄」

褥瘡発生の大きな指標になるのが血清になります。鉄の低下はヘモグロビンをさげ、鉄の摂取量は摂取異常になります。ビタミンC、銅と同じく欠乏するコラーゲンの生成や杭張力の低下で回復が遅れます。鉄を多く摂取して満足していても、低タンパク血症を招いて鉄の有効利用が低下していきます。

「亜鉛」

褥瘡の原因となってしまう亜鉛が欠乏することで、障害と味覚障害を起こして食欲が慢性的に減少、低栄養状態になることがあります。タンパク合成や免疫系に関与して褥瘡患者にとって重要なのが亜鉛になります。また好中球や白血球の機能に影響がでるのが重度の欠乏症です。亜鉛欠乏の多くは褥瘡患者だと言われています。

「銅」

コラーゲンの合成能や架橋形成が低下し、治癒を遅らせるのが銅の不足になります。コラーゲンを増強していくのに必要な酵素作用の補助因子になります。

「カルシウム」

治癒過程でコラーゲンの架橋形成不全をきたすのが、カルシウム不足になります。

まとめ

栄養素は褥瘡の治癒に関して必要な要素1つになります。それ以外にも傷を圧迫させない体位変換やプッシュアップ安静にするなど、いろいろな事を自身で進めていかないと褥瘡はなくなりません。自身で考えこまず医師や担当医に相談することも必要になります。

また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

関連記事

ページ上部へ戻る