床ずれができかけていたら ひどくなるまえに予防的ケアを

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床ずれは、誰もがまったく同じおきる様なものではありません。ずっと寝たまま、座ったままという様に、動かず同じポジションでいる時間が長いときに発症しやすくなります。しかし、なかでも条件は同じで床ずれをおこす人と、おこさない人がいるのはなぜでしょう。
床ずれの発生原因をきちんとみつけて、その原因を取りのぞいていきましょう。長期的ケアの基本ともいえる、予防の観点から患者の状態と床ずれを見守っていきましょう。


○床ずれができかけた時のポイント
床ずれをぱっとみた印象で、最も多い意見が「赤っぽくなっている創傷部分をみて、さほど深刻にならなかった」「すぐに赤みや水疱はよくなると思っていた」というもの。
これは、床ずれになったら、どんな症状が現れて、どのように予防してあげる事が出来るかをきちんと考えてこなかった結果です。

 
●床ずれはふいに始まる 要因をとりのぞいて
床ずれを起こした在宅要看護者を、かわいそうだという風潮がこれまでにありました。
どれだけ介護者が頑張って、注意をしていたとしても、観察して除圧を行うだけでも相当な運動力と体力が求められます。
けっして手を抜いているわけでもないのに、ケア信頼度が低いままだ。という人は、一度しっかり要介護者と話をして、自分が考えている介護ケアと、患者自身が求めている介護のずれを明らかにしましょう。

 
○床ずれのできかけを初期で処置してしまう
全身管理に手を抜いたつもりはないのに、体のいたるところで赤みを確認したら、まずは局所で「発赤になる原因」を探りましょう。

 
●介護力より患者さんの体状態に集中すること
床ずれがおこる原因には、大きく分けると「全身的」「局所的」「社会的要因不足」の3つがあります。
床ずれができた人の介助を増やせば良い、という意見もあるでしょう。しかし、単純に担当を増やしたところで、根本の原因は解決しません。ケアをどうしたらいいか。どうするべきかをしっかり考えて実践していきましょう。

 
●見落としがちな加齢の変化と床ずれ
若い人、働き世代の人と年をとった高齢の人がいたら、より注意したいのは高齢者のほうです。年をとると栄養が不足しがちになって、手や足のほか全身が痩せてきます。そして、食べる量が減ってくるので、十分な栄養を取り込むことが難しくなります。
栄養管理をきちんとして基礎疾患に注意をし、局所の原因(加齢皮膚への変化や衛生問題)と全身的な要因(むくみや投薬ケア、痩せなど)をひとつずつ取りのぞくようにすると、全身くまなく良好な状態になります。

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