- 2018-10-12
- 褥瘡(床ずれ)
床ずれ(褥瘡)は、長時間体を横たえた姿勢で過ごす寝たきりの人や車椅子の方に多く発生する問題です。長時間同じ体勢で寝ることは、体への圧迫などが発生し、腰痛の原因にもつながります。今回は床ずれと腰痛の関係にスポットを当てて、ベッド上や車椅子での注意点を解説していきたいと思います。
■ベッド上!
寝たきりの人や、下半身麻痺(車椅子)の方など、ベッドで体を休ませるはずなのですが、一般の方と違い、寝返りが少ないか実質ないに等しいかもしれません。床ずれ(褥瘡)は長時間同じ体勢で発生するので、寝返りの打てない寝たきりの方や、下半身麻痺の方は、一般の方と違い床ずれ(褥瘡)になる可能性が高いのです。
特に仰向けが長時間になると背骨が湾曲となり、仰向けだと、背中、腰、首、膝裏部分に隙間を作ります。ベッドに触れていない隙間部分の筋肉が緊張し、骨などに体の重みが集中することが、腰痛や背中の痛みを発生させるのです。
■車椅子に乗る!
車椅子にも色々な車椅子がありますが、腰痛になるには背もたれに原因があるのも1つだと思います。腰から上に背もたれがある車椅子のものや、その乗る方の状態にもよりますが、車椅子の背もたれを腰の下ぐらいにオーダーメイドで作成して乗る場合もあります。
あまり背もたれが高すぎるとベッド上も車椅子も同じで、体は湾曲になります。背もたれに当たり、摩擦やズレなどで腰痛や酷くなれば、床ずれにもなりかねないのです。
■腰痛緩和対処法!
ベッド上なら3時間おきぐらいに体位変換を行う方が良いのです。仰向け、横向き右、横向き左、できるならうつ伏せも、クッションなどで向きを調整するのも良いでしょう。とにかく向きを変え、身体にかかる圧力を和らげる工夫をするのが望ましいのです。車椅子も体位変換、プッシュアップ、背もたれにクッションを挟んで、圧力を緩和していくのが、望ましいのです。
■まとめ
腰痛を和らげるため、とにかく気が付いているのなら介護者の方又はご自身で、体位変換、プッシュアップなどで体を念入りに動かすことが大切です。車椅子に乗る方なら、長時間乗り続けないよう、ベッド上にいる時間も多く取り入れるのが望ましいのです。体に無理な負荷をかけないことと、長時間にわたり同一の体勢とならないよう気を配ることが、床ずれケアにおける腰痛緩和の近道になりますし、結果として褥瘡悪化防止にもつながります。
褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。