- 2018-12-7
- 血行促進
高齢者は、何らかの病気やケガ・脳梗塞・骨折などで安静状態が長く続くと寝たきりになることが多くなり全身の筋肉をあまり動かすことが無くなります。長期の臥床状態で関節などに痛みが出てくることが多くなります。そうなると余計に動かなくなり様々な心身の機能低下が起きてきます。それらを生活不活性病(廃用症候群)と言いますが、それにより褥瘡になるリスクも高まってきます。今回は、寝たきり状態になった方の運動やリハビリテーションについて解説していきましょう。
■寝たきりで起こる廃用症候群の症状とは?
◎運動器障害
主に筋萎縮・関節拘縮・骨萎縮などの症状を言います。
◎循環器・呼吸器障害
誤嚥性肺炎・心機能低下・血栓塞栓症などの症状を言います。
◎自律神経・精神障害
うつ状態・せん妄・見当識障害などの症状を言います。
■寝たきりになった時のリハビリが大切
◎自宅でのリハビリについて(運動)
寝たきりになっても廃用症候群を進行させないために大切なことは、動く機会を作ることです。軽い運動でも医師や理学療法士さんの指導を受けてから行いましょう。
手足など自分で動かせるのであれば声掛けしながら極力自分で動かすように促してみましょう。また、自分で動かすのが出来なければ家族が側について手伝って上げることで、不安を取り除き、安心感を与えることに繋がります。
◎施設や訪問系のリハビリを利用しよう
寝たきりが長く続き、さらに褥瘡のある方でしたら、医師や理学療法士などがいる老健やデイケア・訪問リハを利用するとよいでしょう。
■リハビリで大事なこと
◎本人の気分によっては、リハビリを拒否することも在ります。嫌々、無理にリハビリを行っても気分を害してしまい次から、余計にリハビリに対する拒否や抵抗感を抱いてしまいがちです。
本人と良く話し合って「なんの目的でリハビリを行うのか」「どんなリハビリを行うのか」「リハビリを行うことで改善されてどの様な変化が期待できるのか」「リハビリのゴール」などをしっかり伝えて、本人の積極性を引き出すことが大切です。
■まとめ
今回は、寝たきり状態のリハビリについて解説してきましたが、日頃から寝たきりにならないように自主的に自分でできることは、自力で行い、出来ない場合は周りの手助けを借りて筋力アップに努めていくことが廃用症候群や褥瘡の予防にも繋がります。
もし、寝たきり状態になっても積極的にリハビリをすることで心身の機能低下を最低限押さえることもでき、または、改善することも望めるでしょう。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。