- 2019-1-29
- 血行促進
脳血管疾患(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)が、かなりの確率で寝たきりの原因になります。寝たきりで、1週間が経過すると、筋力は約10~20%、骨量は約1%低下してしまいます。全身状態が悪化するだけでなく、寝たきりは介護者の負担もかなり蓄積します。
■怖い廃用症候群
筋力低下や関節などが硬くなる関節拘縮は、寝たきり状態が長く続くことで起きます。その他にも心肺機能の低下や、噛んだり飲んだりの機能が低下、認知症やうつ病などの精神機能低下を発症します。
進行が進むと、自力では動けない身体になり、これをまとめると「廃用症候群」と呼ばれています。
■座ることを意識する
寝たきりを防ぐための方法を知る必要があります。まずは座ることからです。覚醒レベルの向上や、座るために必要な筋力やバランス能力、嚥下機能、心肺機能、立ち眩みの血圧調整、床ずれ防止や便秘などの改善などが見込めます。
■気を付けなければいけない低栄養
一般的に血液中のたんぱく質、一種のアルブミン値3.5g/dl以下なら、「低栄養」となります。介護を必要とする高齢者に多いです。「低栄養」によって筋肉量の減少と、免疫機能の低下や感染症など起こりやすくなります。低栄養の日常生活を向上させるためには、身体機能を高めて改善することが必要です。
■大切なのは口で噛む
よく噛むことで脳の前頭連合野の部分が活性化されます。認知予防や心を落ち着かせる効果が期待できるので、口でよく噛むことは脳の活動性に重要な役割になり、効果はかなり期待できます。
■行わないといけない口腔ケア
全身疾患の予防にもつながるのが、口腔内を清潔にすることです。歯や口の疾患だけでなく、誤嚥性肺炎などの予防につながり、口腔機能を維持することができます。
■大切にしたい人との交流
人との交流は心を動かし、意欲などを高め、心身に良い影響を与えるので、家から出て過ごす時間が寝たきり予防にもつながります。もし可能であれば、外に目をむけてみてください。
■まとめ
カルシウムやたんぱく質などの栄養素を食事でしっかり摂ることも重要になります。それによって精神状態にも影響を与え、予防につながります。もし寝たきりになっても、それによって何かしらの影響がでないためにも、軽い寝返り程度でも体を動かしたり、ベッド上などで実践できるリハビリをしてみるといいでしょう。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善が期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。