- 2019-2-5
- 褥瘡(床ずれ)
床ずれ(褥瘡)とは、普通は寝たきりの高齢者に多く発生するのですが、若い人でも長時間圧迫があれば、床ずれは当たり前のように発生します。今回は、床ずれが発生するメカニズムと防ぎ方を考察していきます。
■若い人でも発生する床ずれ
若い人でも長時間同じ姿勢で皮膚を圧迫されると、当たり前のように発生するのが床ずれ・褥瘡(じょくそう)です。痩せていて骨が突起していれば、長時間の圧で簡単に症状は現れるでしょう。皮膚が赤くなったら注意が必要です。態勢を変えて、しばらくして赤みが消えるようなら、床ずれではありません。
高齢者でも若い人でも、いろいろな条件(皮膚の乾燥などの状態や身体の栄養状態、長時間同じ姿勢など)が重なると年齢の差など関係なくできてしまうのです。
■床ずれ治癒
治癒に関して、高齢者と若い人では違いがでてきます。床ずれは血行が関係して、皮膚に現れます。皮膚が老化している高齢者では、傷ができてしまった場合、新しい肉芽が形成される期間もかなり遅い可能性があり、完治も遅くなります。
逆に若い人は、肉芽を形成する速度が速く、床ずれになってもケア次第では早い段階で完治できる可能性があります。
若いからとか高齢という年齢の差だけではなく、床ずれの完治には食事療法や睡眠時間、体位変換などいろいろな予防や処置によって、治癒が良くなっていくので日頃からのケアが大切です。
■床ずれの発生を防ぐ
寝たきりの高齢者と違い、動ける若い方であればとにかく体を動かすことが、大切になります。数時間おきの体位変換もそうですが、ベッドだけではなく、車椅子に移乗するだけでも、圧を逃がすのに効果的です。
車椅子に乗れれば、若い人なら自立訓練を行っていると思うので、しっかりプッシュアップで、体を浮かせたり膝を持ち上げたりして、体を動かしてください。歳を重ね高齢になっていくたびに、食べる量は落ちていきます。若いうちからバランス良く栄養を含んだ物を食べる習慣をつけましょう。
■まとめ
床ずれ(褥瘡)は、若いうちだと完治が早く、高齢者は直りが遅い傾向がありますが、若いうちから、バランス良くケアをしていれば、床ずれ(褥瘡)の発生しづらい身体作りができます。
床ずれは処置を怠ると、皮膚を形成する手術どころではなく、命を落としかねません。発生したらならば自身の処置に関係なく、医師などに診てもらいましょう。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。