- 2019-3-8
- 褥瘡(床ずれ)
床ずれで熱が出たら、かなり危険です。褥瘡の発生は発赤から始まり、傷になり、それが褥瘡になります。熱がでてしまうことは、深達度が相当あり、傷に膿がたまっているか、壊死組織がかなりある可能性があります。今回は、褥瘡の深達度で熱がでるまでの状態を、考察していきます。
■はじめに褥瘡とは
褥瘡(じょくそう)とは、寝たきりの状態で皮膚の血流が滞ってしまい、皮膚病変を起こすことをいいます。褥瘡は圧迫を受け、皮膚のただれや赤みなどができることで、酷くなると潰瘍や細菌感染などになります。
■深達度傷状況
傷の段階で、熱の状態をみていきます。
◎発赤
この状態では、熱がでる可能性はまだありません。赤みをおびているので、圧迫をさければ、早期回復が可能になります。
◎皮膚
この箇所に傷がある場合も、熱が出る可能性は低いです。ですが、傷になっているので気を抜くと、大きく広がる可能性などがあります。熱はでないかもしれませんが、深達度を広げないよう、圧迫はもちろんのこと、医師や担当医などに相談することをお勧めします。
◎脂肪と筋肉
ここまで深達度が増していれば、傷がポケット(穴)になっている可能性もあり、そこに膿などがたまり、熱が出ることがあります。自身ではケアできない状態ですので、まずは、熱が出るのを取り除く為に、しっかり医師に相談してケアを行うことが大切です。壊死組織があるのなら、そこをデブリードマン(切開)などで、しっかり取り除かなければいけません。
◎骨
完全に入院しているレベルになります。この状態は、感染症の疑いもあり熱がかなり出ている状態ではないでしょうか。もうこうなると、深達度も深くなっているはずです。熱をまず止めるために、抗生物質と点滴の繰り返し状態になります。骨がみえている状態なら、皮膚移植の可能性もあり、熱と感染症を取り除かないと、手術は行えない状態です。
■まとめ
発赤の状態で発見した場合、かなりの深達度に到達しなければ熱はでません。ですが、その状態で簡単に考え、放置して熱が出てしまっても、時すでに遅しなのです。そうならない為にも褥瘡が発生した状態から、いろいろな対策をして、早期回復を目指さなければいけません。一番安心なのは、早期の受診です。医師や担当医としっかりケアをしていけば、かなりの確立で早い治癒が望めます。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。