感染症に注意を 敗血症の発症と多臓器不全の危険

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季節に応じて、または生活する環境によって、人は常にさまざまな感染源にさらされています。特に、病床では体の免疫力が低下しやすく、衛生環境や食事などに制限が加わることで、菌やウイルスに感染しやすくなります。
局所の感染であれば容易に治療することもできる可能性がありますが、全身感染を引き起こすと、その症状も多岐にわたります。
特に内臓系疾患を引き起こすと、治療が長引くだけではなく、重篤化して命を脅かす危険もあるので、細心の注意が必要です。


○多臓器不全とは
内臓のそれぞれが通常機能すべき働きができなくなることを「多臓器不全」といいます。感染が元で敗血症を発症した場合は、この多臓器不全に陥るリスクが高いといわれ、その危険は「欠血(出血・ショック・大量輸)になる環境」「術中や術後に起こる感染症」に継ぐとされています。

 
○敗血症性多臓器不全の危険
体内で過度の炎症反応が起こると、次々に体内の臓器は感染による機能不全を引き起こします。体の一部が侵襲される(感染源にさらされる)としても、自己防衛反応が備わっている体には感染症は発症しません。
ただし、一度感染を引き起こすと、その増殖はまたたく間に広がります。一度体内細胞に感染してしまうと、血流に乗って感染源は広がり、血液が循環する臓器それぞれに影響を及ぼします。

 
○敗血症患者が多臓器不全に陥る理由は
敗血症の発症と多臓器不全の関係に、一定の基準やリスクが定まっているわけではありません。しかし、感染源と自己防御機能の攻防により、結果として免疫力が低下している身体は感染を広げてしまうことは大きな原因のひとつです。
血管内皮細胞や消化管粘膜のバリア機能が低下すると、臓器の壁から感染を広げていくため、根治が難しく、一度機能不全をおこした臓器は回復が難しくなるため、その後継続的な治療や機能障害を負うことにもなります。

 
○敗血症の予防には免疫力アップが必須
輸血や集中治療を要するような、重篤化した状態に陥る前に、感染源をいち早く特定して、特効薬を用い、全身反応を起こさせない対策を取る必要があります。
そして、手術など外的な要因で感染リスクが高まる可能性も考え、食事や環境など感染源を寄せ付けない・万が一感染しても広めさせない免疫力を備えておくということはとても大切です。
日常的に免疫力をアップさせるための対策としては、やはり毎日の食事と、栄養を吸収しやすいからだ作りを意識することが重要です。腸内環境を整えると免疫力がアップし、効果的な栄養素を取り入れながら免疫力をあげ、体を丈夫に保つことができます。
老廃物が多く溜まった腸は、十分な栄養を吸収する事が出来ないだけでなく、滞留老廃物から毒素を発生し、悪玉菌をふやす悪循環を引き起こします。
感染症や敗血症のような、全身症状を起こさないからだ作りを常日ごろから心がけ、免疫力を高める生活を送りましょう。

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