- 2018-8-13
- 褥瘡(床ずれ)
寝たきりの人や、障がい者などが頭を悩ませているのが褥瘡です。寝たきりの方などは介護者が、障がい者の方などは、ご自身で褥瘡にならないよう、日々ケアを心がけなければいけません。除圧のためのマットレスなどを導入し褥瘡の発生するリスクを軽減する取り組みを行わなければなりません。今回は、福祉用具を取り入れ上手く利用する方法を解説していきます。
■ラバーシーツとは
病院などでは手術などで絶対安静の障がい者など、ラバーシーツがすごい重要視されていたのです。ラバーシーツの性能は、防水シートとなっており麻痺して感覚がない障がい者の失禁や汗汚れなどを起こしても介助を行う人が、シーツを拭くだけでケアできるたのもしいシーツなのですが、素材に特殊性がありすぎて、寝たきりの人にはムレる状態などもあり、皮膚などが浸軟してそこから褥瘡になってしまう可能性がありました。
現在はラバーシーツと同等の機能を備えた、撥水加工処理を施した繊維で作られる放水シートも多くあり、性能性が素晴らしく、元々使われたものより清潔な状態を維持することができるように進化しています。
■マットレスとラバーシーツ!
寝たきりや障がい者の方など、体圧分散マットレスを使用し褥瘡にならないよう工夫する必要があります。マットレスは汚れたりしても取り換えが効きません。このため、その上にラバーシーツなどを使用したりします。しかしマットレスの上に使用する場合などは、シーツのしわを伸ばしたりして褥瘡ができにくくする工夫なども必要です。
■ハンモック現象とは?
シーツの取り扱いで気を付けたいのが、ハンモック現象です。特性によって快適な状態を作る体圧分散マットレスは、シーツなどをかぶせると体圧などがかかる箇所が移動し、そこで特性の軽減や分圧とういうマットレス本来の効果を発揮できなくなります。
それで体圧が集中する部分にリスクなどが生じてしまうのです。この現象をハンモック現象といい背部や後頭部に力が生じて、褥瘡リスクが発生してしまう可能性があります。
■部分利用することも大切
マットレス全体を覆うように、防水シーツやラバーシーツを利用すると、面と体の双方がシーツ全体に影響します。このため半分の部分だけに(臀部や背部)に防水シーツを利用する場合もあります。
褥瘡というのは一つの事だけでは、ケアが成り立ちません。体圧分散や傷の処置など、いろいろ福祉用具や環境などを、組み合わせてケアをしなければ良い方向には向わないのです。また褥瘡予防・改善を期待できる、Relafeeとの利用も検討ください。