寝たきりでも筋肉をつける

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寝たきりとなってしまう原因は人それぞれ様々です。例えば、脳卒中、認知症、高齢による衰弱や老衰。骨折や転倒により障がいが残った人も、寝たきりとなってしまうことは珍しくありません。寝たきりとなって運動不足が2週間続けば筋肉は低下し、もとに戻す時間は3倍の時間が必要となってきます。

■寝たきりで低下する筋力を補う必要性

筋肉量は加齢とともに低下するので、若かろうが運動不足が長く続くとお年寄りと差が縮まり、20代なら40代並みに体力が低下することもありえます。筋肉は血液を全身に送るためにも必要なものですし、筋肉が十分に機能することで、寝たきり状態での大敵である褥瘡リスクを低減することに繋がります。

■寝たきりで筋肉トレーニングを始める!

ご自身で起き上がれる方と、完全に寝たきりの人がいるので、介護の方や家族の方のサポートなども必要になりますが、寝たきり状態でも筋肉トレーニングは可能ですし、良い効果が必ず現れます。例えば、心肺機能が向上します。筋肉を刺激すれば、血液循環が良くなります。特に寝たきりの方は、動かないので日頃から定期的に、刺激を与えることが循環機能を良好にすることに繋がります。

■まず下半身を鍛えよう!!

筋肉の70%は下半身に付着していますので、下半身の筋肉をしっかり鍛えます。下半身だけでも動く状態であれば、積極的に行いましょう。自身で動かすことができなくても、介助者などのサポートにより、筋肉を動かすだけでも効果があります。

■筋肉だけに限定され無い筋肉トレーニングの効果

◎脳機能
筋肉トレーニングが様々な病気に効果的です。例えば認知症です。加齢とともに小さくなる、海馬(記憶の機能)は、何もしなければ、よけいに小さくなっていきます。ところが、筋肉トレーニングは、海馬の萎縮を抑制すると同時に、さらに肥大させるのに効果を発揮します。身体を鍛えることは、脳の機能低下も防ぐというわけです。

◎骨密度
筋肉にかかる圧力が骨に達するのが骨密度です。転倒に伴う骨折などは骨密度が要因として直結します。筋肉トレーニングを多なうことで、骨密度を増加させることが可能です。

◎肥満解消
肥満が原因の血糖値が高い状態が続いて発症するのが糖尿病です。糖分をエネルギーとして体を活動させるのが、筋肉トレーニングです。摂取した糖分を燃やす回数と量が増えることによって肥満解消になります。

◎食欲促進
タンパク質とアミノ酸といった栄養分を必要とするのが、筋肉トレーニングです。糖代謝が活発になり、不足し栄養素を補うため脳が命令し、食欲促進に繋がります。

◎睡眠
筋肉トレーニングで体はやはり疲れますが。脳と体の疲れは違います。筋肉トレーニングにおいては、脳が回復する方向に効果があるため、睡眠の質が向上します。このことは生活リズムの改善を促し、さらなる脳の回復を期待できるので、体内リズムが整いさらに睡眠の質が向上します。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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