- 2019-2-27
- 褥瘡(床ずれ)
褥瘡(じょくそう)が発生してしまったら、処置以外に体圧分散や食事の栄養面など、気を付けなければいけないことが多くあります。
皮膚を健康な状態に保つためには入浴などで清潔にして、乾燥しないように保湿することが褥瘡の予防や治癒に繋がります。今回は入浴について、身体の洗い方や入浴後の処置、体の拭き方、入浴効果などを考察していきます。
■身体の洗い方
肌に優しい弱酸性の石鹸やボディシャンプーを、タオルやスポンジなどで泡立てて、こすらず泡で包むように優しく洗います。その後、洗浄剤が皮膚に残らないように、ぬるま湯で綺麗に洗い流します。傷(褥瘡)が発生している場合は、傷を洗浄剤で洗ってはいけないのでぬるま湯で洗い流す程度にし、入浴後しっかり処置をおこなうことが望ましいです。
湿潤環境を保つために使われるドレッシング材という、傷などに張り付ける素材があります。そのドレッシング材を剥がさずに入浴し、はいり終えた後に剥がして処置をおこなう方法もあります。
■身体の拭き方
入浴ができなければ、清拭などで身体を清潔にします。温かい蒸しタオルなどで、4つ折りぐらいで厚みを作り、押し当ててこすらないように気を付けて清拭してください。清拭手順としては、顔から順に、手、腕、腹、背中、足の順で丁寧に拭きます。
■入浴後の処置
水分を綺麗に拭き取るため、清潔なタオルで傷をやさしくおさえます。特に丁寧に拭き取るところは、耳、手足、指、陰部、おしりを柔らかいタオルで拭きます。その後、保湿剤などのケアで乾燥を防ぎます。
■入浴の効果
褥瘡予防に効果的なのが入浴です。皮膚を清潔に保ち、血行の促進やリラックス効果もあります。身体の状態に問題なければ、こまめに入浴するようにしましょう。入浴する際も42度以上の湯なら、皮脂などを落として乾燥肌になってしまうので、湯の温度はぬるま湯にするよう設定しましょう。
また傷がある状態で浴槽に浸かることをするなら、傷の保護や汚れるのを防ぐ為にドレッシング材を使用してみるのもいいかもしれません。
■まとめ
褥瘡予防の1つとして、入浴に関することをご紹介しました。予防や治癒の為にも、いろいろ気を付けなければいけません。身体を清潔にしたり、タンパク質の摂取など、バランスの良い食事や睡眠などを意識したいですね。
褥瘡が発生した時点で様々な問題が起こっています。簡単に判断せず病院などを受診し、医師や専門医の判断を仰ぐことが、早い治癒につながります。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。