- 2019-6-20
- 褥瘡(床ずれ)
床ずれを患ってしまった場合、どう処置するかで治るまでの時間などにもかなり関わってきます。深達度の低い発赤なら、わずかな期間で治癒も考えられますが、深く脂肪や骨にまで行き届きさらに感染症などを患えば、治癒はかなり遅くなり間違えてしまえば死にいたるケースも出てきます。今回は、床ずれを発生させてしまった意味を考察していきます。
発生ケース1. ~除圧不足~
床ずれを発生させてしまった一番の意味は、除圧(体圧分散)が足りないです。どのような意味かというと、寝ていたり座っている際に体を支えている場所で必ず圧がかかります。その圧が継続的にその箇所にかかることで、その部位の血流が悪くなり発赤(赤み)という形で皮膚の外側に現れることが「床ずれ」となるのです。
その赤みを取り除く為、体の向きを変えその赤くなっている部位を避けていくのが除圧です。発生していなければこの除圧を定期的にしっかり行っていれば、なかなか床ずれは発生しないのです。もし発赤がみつかった場合でも、急性期(1~3週間前後)の床ずれであれば除圧次第ではしっかり完治が望めます。
発生ケース2. ~皮膚の老化~
床ずれを患う方は若い方以外に高齢者なども多くいます。若い方も疾患などにより発生が考えられる方もいますが、高齢者に多くあるのが皮膚の老化になります。人間は年を取って行けば行くほど皮膚は古くなっていくわけです。
弱くなった皮膚は簡単に床ずれを発生させてしまいます。栄養が行き渡らなくなっている状態ですので、食事のバランスなどで栄養素を取り入れ皮膚を頑丈にすることも大切になってきます。また骨が突起している部位は皮膚も弱く、その部位から床ずれが発生していくので注意が必要になります。
発生ケース3. ~栄養素~
まとめ床ずれが発生する意味を考察していきましたが、日頃からの体圧分散などを行っても床ずれは発生しないという保証はありません。その方の本来の状態や生活基準で、間違えれば床ずれが発生する可能性はあります。自身だけで簡単に考えず、医師や担当医に相談することも重要です。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。