- 2018-7-4
- 腰痛(肩こり・筋肉痛)
腰痛はなぜおきるの
一般の人でも長時間寝ていると腰が痛くなった経験は、誰でもあることではないでしょうか
それが入院患者や寝たきりになった高齢者が長時間臥床するとなおさらのことでしょう、今回はどのようにしたら腰痛になるのかまた、その予防方法について考察してみましょう。
■腰痛のメカニズム
人にとって腰は重要な役割を果たしていますが、その腰には脊椎があり、その周りを筋肉や靱帯などで構成されています。その中でも脊椎は体の中心に位置し、体全体を支えるだけでなく、さまざまな動作の役割を担っています。例えば、歩いたり、上半身を起こしたり支えたり物を持ち上げたりする時に重要な動作の要になっています。その脊椎に過度の負担がかかったりすると腰や周りの筋肉疲労が起こることで、体全体のゆがみやバランスが悪なって腰痛という痛みが出現します。
■寝たきりになったら腰痛予防はどうすればいいの
寝たきりになったら長期間臥床しているわけですから、体を動かすことが少なくなりますので同じ姿勢でいることにより背中が圧迫されて腰部、背部や臀部等に痛みを感じるようになります。できるのであれば腰の筋肉を動かしたりすることも重要です。寝たきりであっても筋力低下はありますが、残存能力(各部の筋力)を利用してもらい 筋力保持に努めましょう。では、寝たきりになった場合の腰痛を予防するためには
●体の向きを定期的に変えてあげる(体位変換)
自分で寝返りができないとき介助者が行いましょう(日本医学会では2時間おきに体位変換をすることを推奨しています)最近では良い体圧分散マットが開発されていますので使用するのも予防につながります。
※寝返りができるのでしたら声掛けをして促してあげましょう。
●クッション等を使い腰の下に置く
クッション等を置くことで体の向きが戻ることなく安定したポジショニングが可能となり ます。クッション等の補助用具は、その人の体に合ったものを選んで使用するとよいでしょう。
■長時間の臥床は褥瘡(床ずれ)のリスクあり
寝たきり状態で長時間臥床していると腰痛だけでなく、痛みや血流が悪くなることで褥瘡になるリスクが高くなります。腰痛予防をすることで褥瘡にならないような介助が大切となってきます。
■まとめ
これまで腰痛の原因と予防方法についてみてきましたが、日頃から腰痛にならない為には、経過観察するとともに正しい介助方法を学んで実践することが重要となるでしょう。
寝たきりの腰痛予防にも効果が期待できる、リラフィールに関するご質問等ありましたら、お気軽にお問合せ下さい。