- 2019-3-4
- 褥瘡(床ずれ)
褥瘡は、さまざまな条件で発生するものです。主に皮膚を継続的に圧迫することが原因で発生するものです。この褥瘡を治すためには、栄養価の高い食べ物を摂取する必要があります。今回は、褥瘡を治す(予防)ための食事についてまとめましたので、見ていきましょう。
■栄養状態が悪く褥瘡が治癒しない
褥瘡が治りにくい原因の1つは、栄養不足です。褥瘡が発生した場合には、血行を良くして褥瘡を治していかなければいけません。栄養管理をすることで褥瘡の予防にもなりますので、褥瘡に欠かせない食べ物を把握することが大切です。
■褥瘡に欠かせない亜鉛
その褥瘡の現場では、亜鉛は治癒促進に繋がるといわれ重要視されています。亜鉛が多く含まれている食品としては、
◎牡蠣
◎豚肉(レバー)
◎ほや
◎牛肉(方)
◎牛肉(肩ロース)
◎カニ缶
この他にも多々ありますが、牛肉をなるべく1日1回採取すれば、ほぼ亜鉛をとることができます。必須成分とする酵素は、200種類以上あるのが亜鉛です。発育を促して、傷の回復を早めて味覚を正常にします。
もし、亜鉛が不足すると亜鉛欠乏症という症状が下記のようにでてきます。褥瘡もその1つに含まれています。
・成長障害や味覚障害
・貧血
・皮膚炎
・褥瘡
・食欲低下
もちろん、褥瘡にはさまざまな要因が積み重なって発症するのですが、上記を見れば褥瘡の予防には亜鉛が豊富な食べ物を摂取していくことが大切ということが分かるはずです。
■亜鉛をいっぱい食べればいいの?
一般の食事では、過剰採取になることはありませんが、亜鉛を食べ過ぎると逆に、銅の吸収を阻害してしまい、銅欠乏で貧血になる可能性もあり注意が必要になります。現代は、サプリメントでの、採取もできますが同様に過剰に採取すれば危険です。
■亜鉛以外の食べ物のススメ
亜鉛以外にも、
・タンパク質
・鉄
・銅
・カルシウム
・ビタミン
・アルギニン
・水分
などをバランスよく、栄養を採取するのが褥瘡の治癒を早めてくれます。食べることが困難であれば、タンパク質や高エネルギーなど、サプリメントで摂取していく方法もあります。褥瘡になる前から栄養価の高い食べ物を摂取し、予防管理することが大切といえるでしょう。
もし、食事だけでは栄養不足になるのであれば、タンパク質(牛乳・ヨーグルト)の多い乳製品や、糖分(プリン・ゼリー)の多い食品を摂取するようにしましょう。噛む力が弱いのであれば、小さく切るなど食べやすくする工夫をすることが大切です。
サプリメントや小さく切るなどの工夫でも食べることが困難であれば、胃に直接栄養を入れる方法や点滴で栄養をとる方法もあります。褥瘡を予防する工夫は食べることからはじまります。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。