- 2019-6-21
- 褥瘡(床ずれ)
継続的な力が腰回りにかかり、圧を逃がしきれず血流が悪くなり傷になるのが「床ずれ」で、骨が突起している部分に多く見られます。特に圧迫がかかる体の腰回りに集中的に発生します。今回は、臀部や大転子部などの床ずれの緩和と処置をどう行えばいいかを考察していきます。
腰回りの床ずれ
臀部
腰回りの床ずれで多いのが臀部です。仰向けで寝ている場合、かなりの頻度で発生する箇所になります。重点的に圧が加わってしまうので、臀部の骨が浮き出ている箇所は要注意になります。寝たきりでも座位になっていても、臀部は力がかなりの頻度で加わることが多い部分なので、しっかり観察し圧を逃がすことが大切になります。
大転子
腰回りの床ずれ除圧寝たきりの場合、体圧分散はしっかり行わないといけません。床ずれができた箇所以外の向きで、2時間~4時間ぐらいの間隔で除圧を繰り返すのが得策です。ベッドや車いすで起き上がれるのであれば、プッシュアップなどでしっかり体圧分散していかないといけません。病気などで動かせられない方は、床ずれのできていない部位にクッションをあてて、時間ごとに傾けてあげるのも効果的です。座っている状態(車椅子)なども同様になります。
腰回りの床ずれ処置
処置は傷の状況にもよりますが、発赤から水疱、ビランまではガーゼやドレッシング材などを充てて処置を施します。ガーゼなどは処置によっては、圧がかかったときガーゼが厚すぎて悪化させる可能性があります。ドレッシング材などが剥がれにくく、薬剤が入っているのもありおすすめです。現代は薬局で販売されている物も性能がよく、病院受診をするまでに使うならおすすめです。
まとめ
腰に圧がかかり痛いと感じ事があるかもしれません。そう感じたら、長期の姿勢により圧迫が継続していることを自覚して、プッシュアップなり体位変換することが望ましいです。日々自身の体を観察し、体圧分散などの行いをしっかりしておけば、床ずれが発生する可能性をしっかり半減できます。それでも発生したら、しっかり病院などを受診し医師や担当医に相談することが望ましいです。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。