- 2016-10-12
- 血行促進
体の中を縦横無尽にはりめぐる血管は、体のあらゆる部分に必要な栄養と水分を届ける大切な器官です。血行が悪くなると、冷えやコリを引き起こします。充分な栄養を届けられなくなる上に、周辺臓器や部位の不要な老廃物を腎臓や肝臓に送ることができなくなるため、むくみや疲労の原因にもなります。血液の流れを良くするには、血をサラサラにして血管を強くすること。そのためには、どんなものを体に摂取すればよいでしょうか。血流を良くする効果が期待できる飲みものを紹介します。
○基本は温かい飲み物
血管は、体が冷えると収縮して血流が悪くなります。冷たい飲み物は、体温が下がって血管が収縮するので血流にも良くありません。季節を問わず、温かい飲み物(夏は常温のもの)を摂取するように心がけましょう。冷たい飲み物を摂ると、急激に消化器官などの内臓が冷え、体を冷やすだけではなく身体機能のバランスが正常に働かなくなってしまいます。反対に、体を温めるようにすると、血管が拡張して血流が良くなります。温かい飲み物をとり、体内水分が多くなればスムーズな血行を保つことにもつながります。
○コーヒーや甘い飲み物はNG
熱いコーヒーを好む人は要注意です。しかもコーヒーにたっぷりと砂糖を入れてしまう人は更に注意が必要です。カフェインが多く含まれる飲みものは、体にとって刺激物になります。また利尿作用を高めるため、体に必要な水分を摂取する前に排出を促してしまうのです。糖分を多く含む飲みものも体を冷やして血流を悪くするように働いてしまうので、なるべく避けるようにしましょう。
○生姜で体をぽかぽかに
寒い季節になると、生姜湯が効くと昔からよく言われます。生姜には体を温める効果があります。生の生姜ではなく、炒って煎じて飲むしょうが湯には、「ジンゲロール」という成分が含まれており、この成分は血管を拡張させて発汗を促す効果が高いのです。生姜を摂取すると体が芯から温まると言われるのは、この所以です。もちろん生の生姜にも殺菌作用や免疫機能を高める効果があるので、健康な内臓・血管維持に効果があります。
○アミノ酸を含む酢に効果大
酢の酸っぱさを感じさせる成分「クエン酸」と「アミノ酸」。この成分には、血液を固める血小板の結合を予防する働きがあると言われており、必要以上に血小板が結合して、血液がドロドロになるのを防いでくれます。また、酢は疲労回復アミノ酸BCAAを含んでいるため、健康的に体を動かして血流を良くするという意味でも効果が期待できます。