- 2018-6-6
- 褥瘡(床ずれ)
床ずれには、進行状態によっていろんな症状が現れます。ほうっておくと最悪の状態になりかねません。床ずれを予防する為の知識として、床ずれの症状によって治療やケアについて紹介していきます。
■床ずれが起こる原因
わかりやすく言うと寝たきりになって自分自身で寝返りや軽い移動さえままならない状態で体の一部分に圧迫が集中してしまい、炎症をおこすことです。また、会社勤めの方には、長時間イスに座りっぱなしの状態でいた場合にお尻に過度な圧迫が加えられてできる炎症なども、床ずれと言う場合があります。これは、結果的に同じ症状を引き起こす為です。
■床ずれの症状の進行状態
・床ずれの部分が赤くなっているのは、床ずれの初期状態と言えます。発赤とも言います。
・次に皮膚の粘膜がただれて皮膚が欠けた状態(びらん)や、皮膚に水疱ができるなど。
・皮膚が黒く変色してその部分が壊死した状態になります。
・皮膚の黒い部分の下には、黄色い状態の壊死の部分が現れます。
■床ずれによって黒くなっていると予想される病気
床ずれは細菌によっておこる皮膚病の一種ですが、怖いのは、そこから引き起こす合併症による重度の病気になることです。場合によっては、部位の切断や死に至る場合があるのです。
・皮膚の炎症が進行すると浮腫や膿瘍(のうよう)などになる。
・血中タンパク質が異常に低い状態の低蛋白血症になる。
・体の全身に細菌感染が広がると、敗血症になってショック状態を引き起こします。
これは、終末期医療と言われて大変危険な状態と言えます。この最悪な状態に進行する前に予防することできるし、治療にしても皮膚が黒くなる前に十分可能なのです。
■床ずれは予防が大事
皮膚が黒くなる状態は、進行状態がかなり進んだ状態なのですが、まだ治療の余地がのこされています。床ずれは見た目でわかりやすい皮膚の病気なので、早い段階で医者への治療をお勧めいたします。赤い炎症くらいなら自分でも治療できるかもしれませんが、専門家の治療によって、できる限り綺麗な皮膚の状態へ戻すことが可能です。
また、予防するには、一定部分への圧迫を避けるための行動をこころがけましょう。これには、寝たきりの状態の人の介護をヘルプしてくれる介助専門の人達の協力は大きな役割となってきます。介助が必要な場合には話し合いを持つことは、大事な予防方法です。必ず、かかりつけの医者や専門の皮膚科にて相談や治療をすることが早めの対策になります。
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