- 2019-4-22
- 褥瘡(床ずれ)
床ずれ(褥瘡)は初期の場合は、赤み(発赤)が見え始めます。気にならない人は、赤色になっている程度に思うはずです。ですが、この発赤を簡単に考えて、後々大変な事になりかねないのです。今回は、初期症状から悪化していく症状などを、どのように対処するかで考察していきます。
■初期の症状
始めは発赤から始まります。この段階では持続的に皮膚に力が加わっていることで、圧迫されている部位の血流などが悪くなり、次第に傷になり床ずれの症状になります。発赤を褥瘡だと見分けるためには、簡単な方法で指押し法とガラス板圧診法がありますが、ガラス板などは普通家には置いていないと思うので、指押し法が確実だと思われます。
発赤部位を軽く、3秒ほど押して白っぽくなるかを観察して、白くなれば床ずれではなく色が変わらないのであれば褥瘡と判断します。
■発赤が床ずれだと分かったら
褥瘡とわかれば、赤みを帯びている時点で緩和の治癒をめざします。体位変換での圧の促しや発赤の部分に薄いガーゼなどをあてて、酷くならないよう処置を施すことも必要になります。ベッドに移乗や車に移乗などにより、摩擦がないよう気を付けなければいけません。この時点でしっかり安静とケアを行えば、早期の回復が見込めます。
■発赤が悪化する
治癒をしていても環境などで傷が回復せず、酷い状態になってしまったら、皮膚に充てるものをガーゼなどから、ドレッシング材に変えていくのが望ましいです。現代は薬剤などが入っているドレッシング材がいくつかありますので、それを貼りつけて1~2週間様子を見ましょう。
深達度などが浅ければ早い段階で肉芽が盛り上がり、治癒がみこめます。傷の部位の圧を緩和することはもちろんの事、酷くなればその部位に熱感などが出る可能性もありますので、自身の状態を確認することも大事です。
■早い段階での早期受診
部位によっては、今どのような状態に傷がなっているか確認できない場合もあります。発赤ぐらいまでなら自身での体位変換や安静で治癒が見込めますが、傷になった状態なら処置が必要になってきますので、自身での処置を考えるより、その傷のプロフェッショナル、担当医師などに確認してもらい、治療のアドバイスをもらうほうが、早い段階での治癒などが見込めます。
■まとめ
床ずれは最初の段階で簡単に考えてしまうと、深達度などが深くなっていけば処置だけではすまなくなり、長期入院の可能性もでてきます。点滴や抗生物質投与、穴が大きければ皮膚移植などストレスや金銭面などにも、多大な被害がでてきます。
そうならいためにまずは発赤を作らないよう、自身での健康面や食事のバランス、体位変換で圧を促すことを考えないといけません。また褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。