褥瘡の軽度・重度を考察

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まず、褥瘡(じょくそう)が発生する原因は、身体の圧迫などで血行が悪くなり発赤となって、それが傷になることからはじまります。完治は褥瘡の深達度によって変わり、深ければ深いほど重度になり完治は遅くなるのです。今回は、褥瘡の軽度・重度を考察していきます。

■褥瘡深達度

まず、人間の身体から説明すると、表皮から始まり、真皮、脂肪、筋肉、骨になります。褥瘡がどこに到達しているかで、軽度か重度なのかが決まります。

◎表皮
褥瘡の始まりになります。発赤(ほっせき)になっている状態です。発赤とは皮膚の一部が充血によって赤くなることです。見た目が赤くなることから、ただ赤くなっているのか、発赤なのかをチェックする必要があります。

【指押し法】・・・示指で3秒圧迫
【ガラス板圧診法】・・・透明プラスチック板で3秒圧迫

上記の方法で消退するかしないかで、状態を見極めます。

消退しない場合は発赤と判断でき、軽度の褥瘡とわかります。
この状態はまだ深さがないため、ちゃんとしたケアで、すぐに完治できるレベルです。寝たきりの場合は、発赤の部位を避け体位変換で緩和しましょう。車椅子などに移乗できる場合は、プッシュアップや長時間乗るのを避けるのが効果的な方法です。

またベッドから車椅子に移乗する場合や、逆の場合などもズレや摩擦に気を付け、赤みのでている部分に薄くガーゼを被せるのも効果的です。しかし、ガーゼを厚くしすぎると逆に圧迫され酷くなる可能性があるため、なるべく厚くならないように貼りましょう。うまくいけば、傷にならず軽度で早い完治が見込めます。

◎真皮
一応軽度ですが、ここからは重度との瀬戸際です。しっかりケアをおこなえば、ある程度早い完治が見込めますが、ケガの放置やケアなど処置を間違えると重度になりかねません。

傷になっている状態なので、適切な処置が必要になってきます。寝たきりでも車椅子でも、表皮と同様、体位変換やプッシュアップが必要になります。今は薬局などで、傷などに張り付けるドレッシング材という素材が売られていますので、それらを活用してうまくいけば、2~3週間で肉芽が形成され完治することがあります。

◎脂肪
真皮からさらに酷くなった状態で、ここからは重度になります。この状態は、自身ではどうにもできません。医師や専門医の判断が必要になります。傷の具合では、ポケット(穴)ができている可能性もあり、即入院になることもあり得ます。

◎筋肉と骨
入院して感染症の疑いもある重度の状態だと思います。感染していれば、抗生物質投与で肉芽移植の手術が遅くなる可能性もあります。

■まとめ

最初の段階で発赤を確認したら、しっかりケアをおこなうことが大切になります。酷くなればかなりの長期入院でお金もかかりますし、かなりのストレスもたまります。そうならないためにもしっかり自身の身体を観察し、何かあればすぐに病院を受診し、専門医や医師の判断を仰ぐことをお勧めします。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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