褥瘡の初期症状から慢性期までのメカニズムとは?

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褥瘡は酷くなればなるほど、処置にも時間がかかり入院する事態になれば長期のベッドに括りつけられる生活をよぎなくされます。今回は、初期の段階での発赤から慢性期までの、間違えれば死に至る感染症になるまでの発生のメカニズムを調べていきたいと思います。

第1段階 発赤

体(体位変換)を動かさないことが事の発端になります。長時間の永続的な圧により、その箇所の部位に赤みができる事が原因になります。指押し圧診断法(3秒間指で押し離し赤みがなくなるか)などで確認し、褥瘡とわかればその部位に圧をかけないようしっかり緩和すれば、早い段階で状態はよくなります。この段階は体位変換を細かく行うことを、心掛けましょう。

第2段階 水ぶくれ(傷)

発赤から症状が悪化すると水ぶくれになり傷になります。水ぶくれの状態では、ガーゼを被せるだけの処置になり、なるべくふれないよう処置を行いますが破れて傷になってしまった場合は、ドレッシング材(外用薬)の使用で処置を行います。

この時点では深達度も深くないはずですので、圧迫をさけ1~2週間張り付けたまま放置していれば、治癒が望めるはずです。傷の具合がみえるような、透明のドレッシング材を使用するのが必要です。

第3段階 階穴(ポケット)

傷の深達度が深くなれば、穴の周りに空洞(ポケット)が発生します。この状態は傷が悪くなっている傾向にあり、自身では処置も手に負えない状態になります。担当医師にしっかり診てもらい、傷を処置することが望ましくポケット(穴)が出来ている事があれば、通院ではなく入院の可能性もでてきます。肉芽が壊死組織になっているのであれば、デブリードマン(切開)などの処置も必要になります。医師の元、正しい判断での処置が重要になってきます。

第4段階 感染症

確実に長期の入院になっています。感染症なので骨に到達している場合が多く、高熱などが出ている状態になり点滴と抗生物質で取り除くことから取り組んでいくことになります。深達度も深い状態になり、綺麗な肉芽の状態になるまでデブリードマン(切開)を繰り返し、感染部分がとれ肉芽が盛り上がってきたら、皮膚移植の手術をすることになります。

まとめ

早い段階なら褥瘡は治癒するのにそう長くはかかりませんが、いったん症状が悪化し酷くなると長期の入院になり、ベッドでの安静(寝たきり状態)で相当なストレスと費用がかかります。簡単に考えず、初期の状態をしっかり対応し治癒させることが望ましいのが、褥瘡の処置になります。

また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。

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