- 2019-10-8
- 褥瘡(床ずれ)
褥瘡とは寝たきりの高齢者、何かしらの疾患持ちの方(脊髄損傷、糖尿病)などに多く、発生率が多くあります。圧迫などが主な原因にあげられていますが、骨が突起している皮膚が薄い部位に多く発生する、可能性があります。
今回は褥瘡が発生しやすい部位などを、就寝の状態や座位などで調べていきたいと、思います。
褥瘡はなぜ発生する?
褥瘡が発生する原因には不衛生や不健康などがあげられますが、一番の原因は継続的な圧迫です。骨が突起している部位を持続的に押さえることで、その箇所の血流が悪くなり皮膚が傷になっていきます。寝た状態と座っている状態、それぞれのできやすい箇所などを調べていきます。
就寝状態
座位と違い、寝ている状態は体の向きを変えられるので、圧迫する面積が大きくなり発生箇所が多くなります。本来の仰向けなら、後頭部・背中・尾骨・かかとに圧がかかりやすくなります。右向きと左向きは同様に、耳・肩・肘・大転子・踝にかかりやすくなります。
座位状態
座っている状態は、肩甲骨や臀部などに発生がみられます。ベッドなどに足をあげている状態なら、踵などにも発生しやすいです。車椅子などに移乗できる場合は、フットレス(足置き)などにも力がくわわるので注意が必要です。
部位と緩和
時間的に、「2時間から4時間」単位を目安に体をずらしてあげるのが、圧迫の緩和になりますが動けない方の寝ている状態なら、横にクッションなど差し体を傾けけることにより、体位変換となり褥瘡にならないように気を配ることができます。
車椅子などは側版にクッションを挟むことで圧を逃がし、フットレスなどにもスポンジやクッションを挟み対策をおこなうことができます。
〇発生しやすい場所
1.仙骨部(尾骨の先端部・骨盤中央・臀部のやや上)
2.その他
3.尾骨部(脊椎の最下端)
その他、踵骨部(足根骨の最も大きい骨)、大転子部(足の付け根の外側)など状態によってできる箇所は変化しますが、多くの場合上記の部分にできやすいです。
まとめ
褥瘡の原因を取り除く為には、一番の原因である圧迫を避けるために体位変換やプッシュアップがかなり、重要になってきます。発生する方にも、いろいろな疾患や老化などの原因があるので、褥瘡だと分かったら迷わず医師に相談することも必要不可欠になります。
また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。