- 2018-10-5
- 褥瘡(床ずれ)
障がい者、特に車椅子の方が、かなり心配になるのが車椅子を乗る際に発生してしまうかもしれない褥瘡です。車椅子を乗るにしてもいろいろな車椅子があり、自分に合ったオーダーメイドの車椅子や病院関係の車椅子などいろいろありますが、基本同じことです。今回は、座位に関して、どこに圧力がかかり褥瘡になりやすい箇所などの対処法などを解説していきたいと思います。
■車椅子の構造!
簡単な説明をしますと、まず上から順に、バックサポート(背もたれ)、アームサポート(ひじ掛け)、サイドガード、シート(座シート)、レッグサポート、フットサポートとなります。車椅子に乗る場合、体の支えやつまり、体の圧迫が多くかかる場所です。今回はそれぞれの箇所をどの部位に圧力がかかり、褥瘡になりどんな対処がいいのかを下記で説明します。
■車椅子で発生する部位と対処法!
◎バックサポート(背もたれ)
背中は一番車椅子の人が車椅子を乗る部分で圧力がかかる場所でもあります。体の麻痺の度合いにもよりますが、感覚がなければ褥瘡になる可能性は大いにあります。
【対処法】
とにかく体圧分散を行います。2時間から4時間の間に1回から2回ぐらいにプッシュアップなど心掛けた方が望ましいです。背中部分にクッションなど柔らかいものを挟むのも良いです。
◎アームサポート(肘掛け)
腕をおく部分ですので自力で車椅子を動かせる方は特に問題はありません。
【対処法】
お年寄りなど介護者が車椅子を動かしているのであれば、アームサポートに肘が当たっていないか確認し、時間ごとに動かしてあげるのが望ましいです。
◎サイドガード
車椅子を乗るさいにサイドガードは気になる場所の1つでしょう。サイドガードに隙間があるかないかで、大転子の部位に褥瘡が発生する可能性があります。病院用の車椅子は幅がかなり広くつくられていますが、本来普通に活動する車椅子の障がい者は、オーダーメイドの車椅子を乗っています。自由に動かす為に、幅を少し狭く作っていることが多いので、大転子部位に圧迫がかかる可能性があります。
【対処法】
自分にあった車椅子以外なら簡単に言えば病院用です。病院内だけのものなのでかなり幅が広く使われていますので、本来なら褥瘡が発生する確率は低いです。ですが、オーダーメイドの車椅子なら指1本分ぐらいの隙間があるかないかもしれません。動かしいる間、右に左に体が傾いてあたるかもしれません。隙間などに薄くタオルなど入れるか。体圧分散で体を数時間おきにプッシュアップするのが望ましいです。
◎シート(座シート)
車椅子に乗る際には一番褥瘡にならない場所ではないでしょうか。本来ならロホマット(エアクッション)や、柔らかい座布団を惹いているので、褥瘡が出来にくいです。本来褥瘡は堅いとこに座ったり擦ったり打ち付けたり圧迫がかかり褥瘡になります。なので、エアクッションや座布団に座っているのなら出来にくい箇所ではないでしょうか。
【対処法】
座布団などは2時間おきにプッシュアップが望ましいです。ロホマット(エアクッション)は、本来体圧分散のクッションなので、2時間~4時間おきのプッシュアップを併用することいいでしょう。
◎レッグサポート
ふくらはぎの部位ぐらいにあって、本来車椅子を乗る際の足が車椅子の中に入らないようにバランスをとっています。こちらも車椅子を乗る際はできにくい箇所ではないでしょうか。しかし、足を下げている間は血流が下に行くので、悪くなるとむくみや褥瘡になる可能性もあります。
【対処法】
足を車椅子に乗っている間は、手で持ち上げて動かしてあげるのが望ましいです。他には、ベッドに戻り、足をあげ血流を戻すのが、望ましいです。
◎フットサポート
足を乗っける部位にあたりますから、完全に圧力がかかる部位です。本来靴などをはいている間は、あまり気にならいとはおもいますが、家やお風呂上りなど靴をはいてない状態なら褥瘡になる可能性は十分あります。レッグサポートと違い確実に圧がある状態なので、見えにくい分、褥瘡になる可能性があります。
【対処法】
レッグサポートの対処法と同じです。とにかく足を持ち上げる。ベッドなどにあがり血流を促すのが望ましいです。
褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。