褥瘡になってしまった場合、様々な処置の仕方があります。初期の発赤発生を確認した場合は、自身でのケアや病院などで担当医師に診てもらったりして、傷の深刻度にもよりますが、早急にその場で処置を行うはずです。処置の仕方も千差万別で様々なケアがありますが、今回は、傷になった場合に使用するワセリンの効果や使用方法などを考察していきます。

■褥瘡ワセリン(外用剤)とは?

褥瘡の発生を確認して、1週間から3週間程度の状態を「急性期褥瘡」といいます。この状態は、発赤、紫斑、浮腫、水疱、びらん、浅い潰傷の状態を確認することができます。滲出液がでないまだ傷が浅い状態に、創面保護効果の高い白色ワセリン(亜鉛華軟膏)を使用し、処置することで早期の回復効果が望めます。

◎亜鉛華軟膏とは?
使用効果は、疾患に対する収れんと消炎、保護や緩和、防腐作用が適用します。通常の使用方法は、外傷や熱傷、凍傷と湿疹や皮膚炎などの保護や皮膚疾患の治療などに、効果があります。

添加物が少なく創面の保護を目的とした、低刺激の外用剤となっています。ですが、副作用発現頻度が明確な調査を実施していないので、使用する場合は他に薬を使っている過敏症状や発心、刺激感等などには、なるべく注意が必要になります。担当医師や薬剤師の方に直接使用する前に、使い方や助言を求めて使用するのが大切です。

■使用方法

1日に1回から数回患部に塗り、清潔なガーゼにのばして貼ります。疾患や年齢など症状により適宜増減されるので、使用する場合自身の判断などで使用せず、医師や薬剤師の指示にしたがってください。

■外用薬選択

傷の深さで治癒の過程に応じた外用薬を選択します。本来皮膚の再生を図ることが大切なので、ドレッシング材が適しているケースなどもあります。傷がさらに酷くなれば、ワセリンではなく、カデキソマー・ヨウ素や、ゲーベンクリームなども医師と相談しながら使用しなければいけません。

■まとめ

ワセリンなど外用剤を使用する場合、傷になっている状態なので、かなり深刻です。早期の発生でしっかり処置を行えば、数週間で完治する場合もありますが、ケアを怠るとさらに酷く悪化する可能性もあります。

現在はドラッグストアなどでドレッシング材など、治癒効果が期待できる製品がありますので、そちらを使用する方法もあります。一番良い方法は褥瘡を発生させないことです。自身で体位変換やプッシュアップなどを行い、褥瘡を発生させないケアを心掛け、早期で発生を発見したら担当医に相談することが大切です。

また褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。